「イラク戦争と自衛隊派遣」森本敏編④
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2004/05/04 09:13 投稿番号: [126 / 5091]
・米国の軍事戦略が、脅威基盤戦略から能力基盤戦略へと転換
・世界各地へ96時間以内に緊急展開可能な中型装甲旅団の創設
・96年のオペレーション・マニューバー・ザ・シー(海上からの機動作戦行動
海兵隊が奥地まで機動的に一気に展開
・事前集積団(MPS)の増強を図り、機動性を高めている
沖縄駐留の海兵隊:第三海兵機動展開部隊では高速輸送船を取得
・96年のフォワード・フロム・ザ・シー(海からの前進)
①海から陸上への戦力投入
②海洋管制と海上優勢
③戦略的抑止
④海上輸送
⑤前方プレゼンス
機動力向上のため、陸軍重師団を高速輸送、洋上集積する車輌輸送艦を
2005年までに40隻整備する予定:2個師団を世界各地に30日以内に
展開することが可能となる
・96年グローバル・エンゲージ戦略を修正し、従来のような海外の基地に恒久
的に空軍部隊を駐留させておくのではなく、必要とされる場所に期間を限定し
て、その部隊だけで独立的に任務を遂行できる方向へと向かっている
空軍戦力の長距離戦力投射能力が向上したため
C17大型輸送機を120機配備予定
・95年の「国家軍事戦略」では、「前方展開兵力」と「パワー・プロジェク
ション(兵力を特定地域へ投入する能力)」
・小型化・機動力を増すことで、大規模な前方展開に依存する必要性は低減
リアル・プレゼンスからヴァーチャルプレゼンスへと比重を移行
・米国の安全保障政策の重心が「本土防衛」へ移っているから
前方展開兵力を大幅削減、撤収できれば、
・駐留経費の節約
・駐留国への政治的考慮の回避
・前方展開兵力の脆弱性回避
そのため、
・前方展開の「ハブ基地(MOB))」を重視し、
・その「ハブ基地」からいくつかの「アクセスポイント(FOB)」へと
「スポークス」状にのばす、前方展開の「ハブ・スポークス」型へと移行
・ハブ基地(MOB):日本、韓国、グアム、ディエゴ・ガルシア
しかし、北東アジアにおけるハブ基地は集中しているため、
①西欧と北東アジアに集中する海外プレゼンスでは不十分
②それはハブとして追加的な役割が期待される
③空軍は、太平洋、インド洋、アラビア海の有事基地を増やす
・アジアには新しい基地は建設せず、アクセス能力を高める
基地使用を認めている国:シンガポール、フィリピン、タイ、オーストラリア
交渉中の国:ベトナム、マレーシア
米国がベトナムのカムラン湾を使用できれば、南沙諸島の領有権問題にも安定
要因となる
<日米間でのパワー・シェアリング>
・装備・錬度を徹底的に変更するか、特定の部隊のみを日米防衛協力や国際協力
に指向する手段をとる必要に迫られる可能性がある
・日欧とも、米軍と総合戦闘力の面で同盟協力が実施できる状況にない
コソボでは米軍とNATO軍が共同活動さえできず作戦にも齟齬を発生した
・日米間の統合指揮命令システムを確立することが次の課題
<第7章>自衛隊のイラク派遣(森本氏編)
「イラクに対する武力行使の根拠を安保理決議678に求めようとする米国の
主張には無理があるものの、イラク戦争をしてまでフセイン政権の打倒・排除
を狙ったのは、米国が今後、中東・湾岸戦略を推進していくための戦略的根拠
をイラクにつくろうとしたのであり、大量破壊兵器の武装解除は、その理由づ
けの一つにすぎなかったと思われる。米国は今後、相当期間にわたりイラクに
軍事プレゼンスを維持・確保するつもりであり、それはイラクの大量破壊兵器
を捜すためではないことが明らかである。米国は、バグダッドに館員2000
名近くの大使館を維持する予定ともいわれるが、このことも米国の意図を示す
ものと受け止められる」
「北東アジアの緊急事態に、米国が日本を助けて地域的安定を図ろうとするのは
、あくまで、それが米国の国益にかなうからであって、日本がイラク支援に参
加したからではない」
「日米両国は、それぞれ異なる狙いを持って、日米同盟を強化することに努め、
その目的を達して冷戦期を乗り切ったのである」
「現在の日本の防衛力は、アジアで第一級の戦力である。周辺諸国が日本の防衛
力に懸念を表明するのは、日本の防衛力を恐れている証拠である」
・世界各地へ96時間以内に緊急展開可能な中型装甲旅団の創設
・96年のオペレーション・マニューバー・ザ・シー(海上からの機動作戦行動
海兵隊が奥地まで機動的に一気に展開
・事前集積団(MPS)の増強を図り、機動性を高めている
沖縄駐留の海兵隊:第三海兵機動展開部隊では高速輸送船を取得
・96年のフォワード・フロム・ザ・シー(海からの前進)
①海から陸上への戦力投入
②海洋管制と海上優勢
③戦略的抑止
④海上輸送
⑤前方プレゼンス
機動力向上のため、陸軍重師団を高速輸送、洋上集積する車輌輸送艦を
2005年までに40隻整備する予定:2個師団を世界各地に30日以内に
展開することが可能となる
・96年グローバル・エンゲージ戦略を修正し、従来のような海外の基地に恒久
的に空軍部隊を駐留させておくのではなく、必要とされる場所に期間を限定し
て、その部隊だけで独立的に任務を遂行できる方向へと向かっている
空軍戦力の長距離戦力投射能力が向上したため
C17大型輸送機を120機配備予定
・95年の「国家軍事戦略」では、「前方展開兵力」と「パワー・プロジェク
ション(兵力を特定地域へ投入する能力)」
・小型化・機動力を増すことで、大規模な前方展開に依存する必要性は低減
リアル・プレゼンスからヴァーチャルプレゼンスへと比重を移行
・米国の安全保障政策の重心が「本土防衛」へ移っているから
前方展開兵力を大幅削減、撤収できれば、
・駐留経費の節約
・駐留国への政治的考慮の回避
・前方展開兵力の脆弱性回避
そのため、
・前方展開の「ハブ基地(MOB))」を重視し、
・その「ハブ基地」からいくつかの「アクセスポイント(FOB)」へと
「スポークス」状にのばす、前方展開の「ハブ・スポークス」型へと移行
・ハブ基地(MOB):日本、韓国、グアム、ディエゴ・ガルシア
しかし、北東アジアにおけるハブ基地は集中しているため、
①西欧と北東アジアに集中する海外プレゼンスでは不十分
②それはハブとして追加的な役割が期待される
③空軍は、太平洋、インド洋、アラビア海の有事基地を増やす
・アジアには新しい基地は建設せず、アクセス能力を高める
基地使用を認めている国:シンガポール、フィリピン、タイ、オーストラリア
交渉中の国:ベトナム、マレーシア
米国がベトナムのカムラン湾を使用できれば、南沙諸島の領有権問題にも安定
要因となる
<日米間でのパワー・シェアリング>
・装備・錬度を徹底的に変更するか、特定の部隊のみを日米防衛協力や国際協力
に指向する手段をとる必要に迫られる可能性がある
・日欧とも、米軍と総合戦闘力の面で同盟協力が実施できる状況にない
コソボでは米軍とNATO軍が共同活動さえできず作戦にも齟齬を発生した
・日米間の統合指揮命令システムを確立することが次の課題
<第7章>自衛隊のイラク派遣(森本氏編)
「イラクに対する武力行使の根拠を安保理決議678に求めようとする米国の
主張には無理があるものの、イラク戦争をしてまでフセイン政権の打倒・排除
を狙ったのは、米国が今後、中東・湾岸戦略を推進していくための戦略的根拠
をイラクにつくろうとしたのであり、大量破壊兵器の武装解除は、その理由づ
けの一つにすぎなかったと思われる。米国は今後、相当期間にわたりイラクに
軍事プレゼンスを維持・確保するつもりであり、それはイラクの大量破壊兵器
を捜すためではないことが明らかである。米国は、バグダッドに館員2000
名近くの大使館を維持する予定ともいわれるが、このことも米国の意図を示す
ものと受け止められる」
「北東アジアの緊急事態に、米国が日本を助けて地域的安定を図ろうとするのは
、あくまで、それが米国の国益にかなうからであって、日本がイラク支援に参
加したからではない」
「日米両国は、それぞれ異なる狙いを持って、日米同盟を強化することに努め、
その目的を達して冷戦期を乗り切ったのである」
「現在の日本の防衛力は、アジアで第一級の戦力である。周辺諸国が日本の防衛
力に懸念を表明するのは、日本の防衛力を恐れている証拠である」
これは メッセージ 125 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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