「イラク戦争と自衛隊派遣」森本敏編③
投稿者: imonoyamashotengai 投稿日時: 2004/05/04 09:12 投稿番号: [125 / 5091]
・EUは米国主導の既存のイラク復興基金とは別勘定・別建ての信託基金の創設
を提案
「国際社会を挙げてのイラク支援体制というわけではなく、米国と一部の同盟国
・友好国および国際機関によるイラク支援体制に終わっている。これは、米国
主導によるイラクの統治・復興の現状への国際社会の不満の大きさを示すもの
である」
「バグダッドでは、ガソリンの配給がスタンドでの対象車を奇数ナンバーの日と
偶数ナンバーの日に分けられるようになった。しかも、ガソリンを買うために
は寒い冬の気候の中で毛布にくるまりながら12時間から24時間も待ち続け
なければならない上に、一回の供給量は30リットルに制限」
「イラク国民は米国やCPAが有効な対応策を打てないのか、あるいは有効な
対応策を意図的にとろうとしていないのか確信を持てないでいる」
<第5章>危機に直面した国連(星野氏)
「国連は冷戦期からほとんど機能しなかった。冷戦後に国連はようやく本来の
機能を回復したかに思えたが、今回のイラク戦争でそれは幻想であったことが
はっきりした」
「国連を創設した時に想定した戦勝国の共同管理による国際社会の平和と安定
維持を期待することは、もはや誤りである」
国連加盟国はそれぞれの国内的な法制度の範囲内でテロ対策は講じられるが、
①内政不干渉原則があり、他国の内部で活動するテロ組織に対して直接的な行動
は外部からはとれない
②誰をテロリストと見るかという定義を巡る基本的な不一致もある。ある国で
「反体制」の活動をするグループは、別の解釈では「自由の戦士」であるかも
しれず、時の政府に対抗する勢力がテロ組織として恣意的に指定されかねない
「安保理決議1441だけで対イラク武力行使が授権されたと考えるのは無理が
ある。仏独露中が、本決議が『明示的に武力行使を容認したものではない』と
いう理解のもとに賛成票を投じたことからもわかるであろう」
<米英中心の連合軍の武力行使が国際的波乱を巻き起こした理由>
①国連安保理の授権を得ることなく実施された
②「先制的自衛」の観点から行動が急がれたこと
③イラクの「体制変更(フセイン政権の打倒)」が目的とされたこと
①「米英軍の武力行使は、厳密には「違法」である」
(NATOのユーゴ空爆は事後的に安保理で権限が付与された)
・日本の復興支援に関する五原則
・「十分な国連の関与」
・「国際協調を重視する」
「今回の米国と国連との関係を、変えようのない真理だとして受け入れなければ
ならない理由はない。むしろ、これを『あるべき姿からの逸脱』のエピソード
ととらえる視点こそが重要」
米マイケル・グレノン氏は『国連憲章を無視した(政権転覆目的の)単独の
軍事行動という恫喝策を背景にした外交の勝利』
これは「米国の違法な行為こそが、イラクの態度変化をもたらしたという分析」
「二重の意味で、国連は米国を拘束できない。
①国際法に照らして合法か違法かが、超大国米国の行動の判断基準にならない
②国際ルールをつくるにしても、理念(国家がいかに行動すべきか)にでは
なく、経験(国家が現実にはどのように行動しているか)に基づくべきだ」
「国連外交が権力政治であることは事実だが、政治を超える理念のパワーを無視
してはならない。現状を肯定するばかりが、現実主義の国際政治なのではない
。イラク戦争を巡る国連安保理の機能不全も国連の『常態』なのではなく、
一過性の『例外』にする努力が、米国に求められている」
<第6章>変貌する米国の同盟関係と日本(川上氏と神保氏)
「冷戦後、同盟の基準は共有する共通の価値観になった」
テロ組織と「いかに戦い、いかに共同行動をとるかという基準に変化した」
「前方展開兵力の再編」が最重要課題(ウォルフォウィッツ)
①米軍を展開している地域の特異性に応じて軍事能力を調整
②世界中どこでも、どんな時でも前方展開兵力を補足し、グローバルな軍事行動
を即座にとれる能力を強化
<前方展開>は、
・リアル・プレゼンスの「前方展開兵力(前方展開している陸海空軍兵力)」と
・ヴァーチャル・プレゼンスの「前方展開兵力(空母戦闘群等)」
・「米国本土兵力(緊急展開部隊と戦略爆撃機など)」
航空・ミサイル作戦優先で作戦を先行させ、米国本土から短時間に機動展開で
きる戦力を米国本土に拘置する方が効率的である。また、その方が経費もかから
ない
を提案
「国際社会を挙げてのイラク支援体制というわけではなく、米国と一部の同盟国
・友好国および国際機関によるイラク支援体制に終わっている。これは、米国
主導によるイラクの統治・復興の現状への国際社会の不満の大きさを示すもの
である」
「バグダッドでは、ガソリンの配給がスタンドでの対象車を奇数ナンバーの日と
偶数ナンバーの日に分けられるようになった。しかも、ガソリンを買うために
は寒い冬の気候の中で毛布にくるまりながら12時間から24時間も待ち続け
なければならない上に、一回の供給量は30リットルに制限」
「イラク国民は米国やCPAが有効な対応策を打てないのか、あるいは有効な
対応策を意図的にとろうとしていないのか確信を持てないでいる」
<第5章>危機に直面した国連(星野氏)
「国連は冷戦期からほとんど機能しなかった。冷戦後に国連はようやく本来の
機能を回復したかに思えたが、今回のイラク戦争でそれは幻想であったことが
はっきりした」
「国連を創設した時に想定した戦勝国の共同管理による国際社会の平和と安定
維持を期待することは、もはや誤りである」
国連加盟国はそれぞれの国内的な法制度の範囲内でテロ対策は講じられるが、
①内政不干渉原則があり、他国の内部で活動するテロ組織に対して直接的な行動
は外部からはとれない
②誰をテロリストと見るかという定義を巡る基本的な不一致もある。ある国で
「反体制」の活動をするグループは、別の解釈では「自由の戦士」であるかも
しれず、時の政府に対抗する勢力がテロ組織として恣意的に指定されかねない
「安保理決議1441だけで対イラク武力行使が授権されたと考えるのは無理が
ある。仏独露中が、本決議が『明示的に武力行使を容認したものではない』と
いう理解のもとに賛成票を投じたことからもわかるであろう」
<米英中心の連合軍の武力行使が国際的波乱を巻き起こした理由>
①国連安保理の授権を得ることなく実施された
②「先制的自衛」の観点から行動が急がれたこと
③イラクの「体制変更(フセイン政権の打倒)」が目的とされたこと
①「米英軍の武力行使は、厳密には「違法」である」
(NATOのユーゴ空爆は事後的に安保理で権限が付与された)
・日本の復興支援に関する五原則
・「十分な国連の関与」
・「国際協調を重視する」
「今回の米国と国連との関係を、変えようのない真理だとして受け入れなければ
ならない理由はない。むしろ、これを『あるべき姿からの逸脱』のエピソード
ととらえる視点こそが重要」
米マイケル・グレノン氏は『国連憲章を無視した(政権転覆目的の)単独の
軍事行動という恫喝策を背景にした外交の勝利』
これは「米国の違法な行為こそが、イラクの態度変化をもたらしたという分析」
「二重の意味で、国連は米国を拘束できない。
①国際法に照らして合法か違法かが、超大国米国の行動の判断基準にならない
②国際ルールをつくるにしても、理念(国家がいかに行動すべきか)にでは
なく、経験(国家が現実にはどのように行動しているか)に基づくべきだ」
「国連外交が権力政治であることは事実だが、政治を超える理念のパワーを無視
してはならない。現状を肯定するばかりが、現実主義の国際政治なのではない
。イラク戦争を巡る国連安保理の機能不全も国連の『常態』なのではなく、
一過性の『例外』にする努力が、米国に求められている」
<第6章>変貌する米国の同盟関係と日本(川上氏と神保氏)
「冷戦後、同盟の基準は共有する共通の価値観になった」
テロ組織と「いかに戦い、いかに共同行動をとるかという基準に変化した」
「前方展開兵力の再編」が最重要課題(ウォルフォウィッツ)
①米軍を展開している地域の特異性に応じて軍事能力を調整
②世界中どこでも、どんな時でも前方展開兵力を補足し、グローバルな軍事行動
を即座にとれる能力を強化
<前方展開>は、
・リアル・プレゼンスの「前方展開兵力(前方展開している陸海空軍兵力)」と
・ヴァーチャル・プレゼンスの「前方展開兵力(空母戦闘群等)」
・「米国本土兵力(緊急展開部隊と戦略爆撃機など)」
航空・ミサイル作戦優先で作戦を先行させ、米国本土から短時間に機動展開で
きる戦力を米国本土に拘置する方が効率的である。また、その方が経費もかから
ない
これは メッセージ 124 (imonoyamashotengai さん)への返信です.
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