劣化ウラン弾の怖さ?1
投稿者: sesa_mikar 投稿日時: 2004/06/29 03:21 投稿番号: [208633 / 280993]
xmas_eve12_24さん、こんばんは。
>今井君が絵本を描くという「劣化ウラン弾」について、
>詳しく知っている方いますか?
誰からもレスが付いていないようなので、特に詳しい訳ではないのですが
知っている範囲で説明してみましょう。
ウランという元素には、放射線を出し核分裂を起こすウラン235という
放射性同位元素(ラディオ・アイソトープ)と、普通の金属元素のウラン
238があります(数字は質量)。
核分裂はご存じかと思いますが、質量の大きな元素が質量の小さな元素に
変化する事で、その際にエネルギーとして熱と放射線を放出するのですが、
その熱を使って水を水蒸気に変え、タービン(羽根車)を回して発電する
のが原子力発電所。
そしてその熱エネルギーを一気に開放して、強力な破壊力を発揮するのが
核爆発(急速な核分裂反応)です。
核兵器とは、この核爆発を起こす物を指します。
で、表題の「劣化ウラン」ですが、本来は減損ウランが正しい用語。
ウラン鉱石から、核兵器や原子力発電所の核燃料に使えるウラン235を
取り出した残りの殆どは、使い物にならない金属ウラン、ウラン238。
この「残り滓」を減損ウランと呼びます。
ウラン235が「放っておいたら自然に壊れていく脆い石」だとすると、
ウラン238は「放っておいても全然ひびが入らない石」とでも形容でき
るでしょう。
でもこの石、ものすごく硬い。
そこで廃物利用も兼ねて、対戦車用の徹甲弾(装甲を貫く弾)に加工した
のが減損ウラニウム砲弾、つまりいわゆる“劣化ウラン弾”です。
アメリカはこの砲弾を大量生産し、実戦でも使用しています。
今までは加工が難しく、産出量も決して多いとは言えないタングステンを
徹甲弾の材料として使っていました。
現在でもアメリカ以外の国は、減損ウランではなくタングステンを徹甲弾
の材料に使っています。
長くなったので続きは別のレスで。
これは メッセージ 207823 (xmas_eve12_24 さん)への返信です.
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