natsumesousaki_hk殿の43856へのレス
投稿者: unhoo 投稿日時: 2005/09/21 23:39 投稿番号: [43954 / 66577]
采菊東籬下
悠然見南山
山気日夕佳
飛鳥相与還
これを漢和辞典に書いてある「漢音」で朗誦すると、
さい
きく
とう
り
か
ゆう
ぜん
けん
なん
さん
さん
き
じっ
せき
か
ひ
ちよう
そう
よ
かん
これで原詩を味わうことができる。漢詩の好きな日本人が手軽に漢詩を楽しむ方法はこれだ。
「漢音」とは遣隋使、遣唐使に同行して隋、唐に留学した学生が日本へ伝えた長安の発音である(長安は当時の首都)。日本へ伝わって四声は失われ、日本語訛りが着くが、それでも現在の北京語音よりは唐音に近いと思う。北京語では失われた入声が「漢音」では保存されている。入声とは詰まる音のことで、「日」を「じっ」と読むのがそれである。「夕」は本来「sek(せっ)」と入声で読むべきだが、漢和辞典では日本訛りで「せき」になっているから、それでもよい。「菊」も本來は「kik(きっ)」という入声の」はず。凝り性の人は、夕を「せっ」、菊を「きっ」と読むとよい。
陶淵明は隋よりも前の人で、その時代の発音はどうだったか知らないが、現代北京音よりは、隋音、唐音に近かったはずだ。
北京語読みにすると、入声が失われる上に、強い満清訛りになる。たとえば古音ではカ行だったのが別の音に変わり、ガ行だったのが子音のgを失う。
「漢音」でどう読むのかわからない字が出てきたら、漢和辞典で調べればよい。無理して北京語で読んでも、どうせ古音から非常に離れている。「漢音」読みでも、韻やリズムを楽しむことができる上に、北京語に欠けた古音の強い調子が出る。
これは メッセージ 43856 (natsumesousaki_hk さん)への返信です.
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