主権国家論
投稿者: twaptng 投稿日時: 2004/10/11 23:01 投稿番号: [13656 / 66577]
台日関係の問題点 、基本的には現在、台湾と日本との関係は良好だと思います
経済関係は特に順調であり、両者間の貿易をみますと二十世紀最後の十年間で倍増しています。台湾は日本にとって、中国に匹敵する貿易相手国であります。違うところは台湾にたいしては、大幅の黒字を稼いでおり、歴年およそ一八〇億ドル程度の黒字です。台湾内部では、日本はもっと台湾から輸入すべきだとの声がありますが、そもそも互いに利益になるからこそ貿易が成り立つのでありますから、台湾の対日貿易赤字はどうということはないでしょう。日本からの資本財輸入で台湾の再生産に貢献、台湾の発展に役立っているのです。因みに、台湾は対中貿易でほぼ同額の黒字を稼いでおりますから、中国から稼いでいる分を日本に貢献していることになりましょうか。
台日間の人物交流も順調ですし、おおぴらにはできないハイレベルの交流もすくなくありません。台湾のティーンエージャーにみられるハー日族(日本大好き族)は原宿の竹の子族なみに終わるかと思いきや、成長すると日本留学を希望するなど、堅実なところを見せています。
しかし、台湾の対日関係は、全般的に見て、空虚な雰囲気が感じられないでもありません。この空虚さがどこから漂ってくるのか。これを明らかにし、新しい台湾と日本との関係再構築へのよすがとしたいと存じます
空虚さは、下記の事項に由来すると考えられます。
第一に、日本は蒋介石政府を現実の国際政治上の必要性から、台湾人とをごっちゃまぜにしたまま同一視し、かつ蒋政権の独裁体制からくる人権無視を意図的に看過しました。日本保守系の親蒋ぶりはたいへんなものがあり、反蒋の台湾人を一顧だにしませんでした。
また、正式の外交関係とは政府対政府の関係という建前から、さらに蒋政権の忌諱を避けるため、日本は政官ともに、台湾人との往来を意図的に避けました。
他方、蒋政権は日本の重要性を知りながら、反日教育を強力に推進しました。蒋介石は対日関係を独占しましたが、その対日代理人である張群らはともかくとして、抗日体験を持つ部下たちの反日感情は薄れませんでした。
これでは、まともな台日関係が生長するはずはありません。
東西冷戦の影響で、特に日本では国内がイデオロギーで割れ、左翼人士の中国傾斜により、台湾人の反中国を蒋政権の保守反動と同一視し、台湾敵視乃至台湾無視の状況が造られました。また左翼でなくとも、対中関係で不利益を蒙るのを恐れて、意識的に台湾を避ける一面もあるかと思います。
台湾のばあい、教育によって、反日が基底となった対日認識がはびこりました。戦後中国から台湾に渡った人たちは、戦争の相手である日本にたいする怨念をなかなか忘れません。中国共産党政権と激しく対峙していた時代でも、日本と結んで、中華人民共和国に対抗することを潔しとしませんでした。時がたち、中国共産党政権への敵意がなくなった今、日本への冷淡さや、警戒心がいっそう強まっています。
これとは別のことがらでありますが、台湾人元日本兵士(軍属、軍夫を含む)は計二十万に達しますが、かれらには恩給は与えられず、なんら補償もございませんでした。台湾人は戦後、日本国籍から離れたということがその理由にされたのです。これは実に残念なことであり、ヨーロッパ諸国は植民地出身の兵士にも、ちゃんと手当てしているのと比べますと、日本のために何かしようと思う人は、今後もう出ないではないかと思います。森博雄さんを含める日本人有志、明治大学宮崎繁樹教授(のちに総長)などの文化人、自由人権協会の弁護士などの奔走により、三万人の戦病死者や重傷者に限って、一人あたり弐百萬円が、弔慰金の形で支給されましたが、これとて、十年の裁判を要しました。現在、なお参千人の台湾原住民が弔慰金申請の事実を知らなかったといっているようです。まあ、これは余談です。
他方、台湾人の反蒋、反中派は、反射的に親日に走ります。かれらは、たとえ日本に不満があったとしても、そこは大事の前の小事として、捨象されます。こうした親日的反応は、日本人としてはありがたいので、台湾にたいする親近感を増すのに役立ちました。その反面、歴史的に日本は台湾に負い目はないのだと日本人に思わせることになり、日本の謝罪性向を、台湾をバイパスして中国一辺倒にするのに棹差し、台湾、中国間のゼロサムゲームに、日本の中国傾斜、そして皮肉なことに台湾への不利益に繋がることもありました。むつかしいものですね。
経済関係は特に順調であり、両者間の貿易をみますと二十世紀最後の十年間で倍増しています。台湾は日本にとって、中国に匹敵する貿易相手国であります。違うところは台湾にたいしては、大幅の黒字を稼いでおり、歴年およそ一八〇億ドル程度の黒字です。台湾内部では、日本はもっと台湾から輸入すべきだとの声がありますが、そもそも互いに利益になるからこそ貿易が成り立つのでありますから、台湾の対日貿易赤字はどうということはないでしょう。日本からの資本財輸入で台湾の再生産に貢献、台湾の発展に役立っているのです。因みに、台湾は対中貿易でほぼ同額の黒字を稼いでおりますから、中国から稼いでいる分を日本に貢献していることになりましょうか。
台日間の人物交流も順調ですし、おおぴらにはできないハイレベルの交流もすくなくありません。台湾のティーンエージャーにみられるハー日族(日本大好き族)は原宿の竹の子族なみに終わるかと思いきや、成長すると日本留学を希望するなど、堅実なところを見せています。
しかし、台湾の対日関係は、全般的に見て、空虚な雰囲気が感じられないでもありません。この空虚さがどこから漂ってくるのか。これを明らかにし、新しい台湾と日本との関係再構築へのよすがとしたいと存じます
空虚さは、下記の事項に由来すると考えられます。
第一に、日本は蒋介石政府を現実の国際政治上の必要性から、台湾人とをごっちゃまぜにしたまま同一視し、かつ蒋政権の独裁体制からくる人権無視を意図的に看過しました。日本保守系の親蒋ぶりはたいへんなものがあり、反蒋の台湾人を一顧だにしませんでした。
また、正式の外交関係とは政府対政府の関係という建前から、さらに蒋政権の忌諱を避けるため、日本は政官ともに、台湾人との往来を意図的に避けました。
他方、蒋政権は日本の重要性を知りながら、反日教育を強力に推進しました。蒋介石は対日関係を独占しましたが、その対日代理人である張群らはともかくとして、抗日体験を持つ部下たちの反日感情は薄れませんでした。
これでは、まともな台日関係が生長するはずはありません。
東西冷戦の影響で、特に日本では国内がイデオロギーで割れ、左翼人士の中国傾斜により、台湾人の反中国を蒋政権の保守反動と同一視し、台湾敵視乃至台湾無視の状況が造られました。また左翼でなくとも、対中関係で不利益を蒙るのを恐れて、意識的に台湾を避ける一面もあるかと思います。
台湾のばあい、教育によって、反日が基底となった対日認識がはびこりました。戦後中国から台湾に渡った人たちは、戦争の相手である日本にたいする怨念をなかなか忘れません。中国共産党政権と激しく対峙していた時代でも、日本と結んで、中華人民共和国に対抗することを潔しとしませんでした。時がたち、中国共産党政権への敵意がなくなった今、日本への冷淡さや、警戒心がいっそう強まっています。
これとは別のことがらでありますが、台湾人元日本兵士(軍属、軍夫を含む)は計二十万に達しますが、かれらには恩給は与えられず、なんら補償もございませんでした。台湾人は戦後、日本国籍から離れたということがその理由にされたのです。これは実に残念なことであり、ヨーロッパ諸国は植民地出身の兵士にも、ちゃんと手当てしているのと比べますと、日本のために何かしようと思う人は、今後もう出ないではないかと思います。森博雄さんを含める日本人有志、明治大学宮崎繁樹教授(のちに総長)などの文化人、自由人権協会の弁護士などの奔走により、三万人の戦病死者や重傷者に限って、一人あたり弐百萬円が、弔慰金の形で支給されましたが、これとて、十年の裁判を要しました。現在、なお参千人の台湾原住民が弔慰金申請の事実を知らなかったといっているようです。まあ、これは余談です。
他方、台湾人の反蒋、反中派は、反射的に親日に走ります。かれらは、たとえ日本に不満があったとしても、そこは大事の前の小事として、捨象されます。こうした親日的反応は、日本人としてはありがたいので、台湾にたいする親近感を増すのに役立ちました。その反面、歴史的に日本は台湾に負い目はないのだと日本人に思わせることになり、日本の謝罪性向を、台湾をバイパスして中国一辺倒にするのに棹差し、台湾、中国間のゼロサムゲームに、日本の中国傾斜、そして皮肉なことに台湾への不利益に繋がることもありました。むつかしいものですね。
これは メッセージ 13655 (twaptng さん)への返信です.
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