北朝鮮

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>海と夕焼

投稿者: lilasnosakukoro 投稿日時: 2004/06/26 17:16 投稿番号: [19679 / 44985]
>なごやん殿


>三島由紀夫に少年十字軍を扱った面白い小品がある。

  三島小説のご紹介、ありがとうございました。知らない話でしたのでおもしろく拝見しました。

>あの夕焼けに映える海とは何なのだろう?

  歴史とは、多くの希望を押し流してつづく大河でもあるような気がします。


  お返しに、わたしにも少年十字軍を扱った小説でご紹介したいものがあります。

『天国の門』(J・アンジェイェフスキ   恒文社)

あらすじ:   フランスの野を突き進む数千人の少年十字軍のもとに年老いた修道僧が現われ、聴聞僧として同行することを申し出る。
  彼は、罪のない少年少女こそが聖地エルサレムを解放すると信じており、彼らと同行することで罪にまみれた自分の一生が浄化されると思いやってきたのだ。
  しかし、少年たちの群れを率いる中心になる数人の少年少女たちの告白を聞くうちに、この企ては彼らの罪と裏切りと狂信からはじまっていることを悟り、少年たちを止めて解散させようとする。だが、すでに聞く耳を持たない一行によって突き倒され、踏み潰されて圧死する……

(引用)  
  しわぶきひとつせぬ静けさのうちで老人は思った――もしもただおのれの内心の声だけに従うならば、自分は子供たちの一行とともにこのままさきへと進んでゆくにちがいない、おのればかりか一行のすべてのものが滅びの道をたどっているのを知りながら、しかし、滅びにいたる途上では、なおいつわりの希望のかげにつつまれ、わけても、気負いたったおりふしなど、子供たちの無知と手をくんで、この自分まで無知の恩寵にあずかるかもしれぬのだ、そう、そのようなことになりかねぬ、もしここでおのれの内心の声にのみ従うとするならば、だが、このとおりいまはべつの声に従うことにしたわたし、それだからこそ、わたしは、このさき、わたしは、おのれの欲するところを、おこなわず、おのれの欲せぬことをおこなうのだ、(中略)すると、にわかにそのうえで闇がふかまり、思ったもの――偽りではなく、真実が希望をおしつぶす、そして、こう思ったとたん、暗黒の闇がとざした……

  偽りではなく、真実が希望をおしつぶす……
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