北朝鮮

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李朝孝中間報告(八重七重氏より)7

投稿者: lilasnosakukoro2 投稿日時: 2004/02/26 22:55 投稿番号: [13986 / 44985]
  次は、やはり先にも触れた、『朝鮮事情』の著者シャルル・ダレである。この人は、カトリックの宣教師としてアジア各地を任地とし、1866年にソウルで処刑されたダウリュイ主教が残した資料を基礎にして、この書を編集した。であるから、この中に記されているのは、ダウリュイを主とするカトリック側からの視点である。
  曰く、「この山国では、道路と運輸機関が実に不足し、それが大規模な耕作を妨げている。人びとは、各自の家の周囲とか手近なところを耕作するだけだ。また、大部落はほとんどなく、田舎の人びとは三、四軒、多くてせいぜい十二、三軒ずつ、固まって散在している。年間の収穫は、田舎の需要をかろうじて満たす程度であり、しかも朝鮮では、飢饉が頻繁にみられる」「朝鮮で、最初に山地を開墾したのは、キリスト教徒である。迫害によって、人里離れた奥地に追いやられた彼らは、餓死から逃れるために開墾をはじめた。そして、数年の経験によって、この種の土地にもっとも適した栽培方法を身に付けた。キリスト教徒たちの試みの驚くような成功によって、異教徒たちもそれをまねるようになり、こんにちでは多くの山が開墾されている」
  3人目は、女性旅行家として有名な、あのイザベラ・バードである。彼女は、1894〜1897年にかけて、4回にわたる朝鮮旅行を行い、『朝鮮紀行』を著した。(註:彼女は当時、結婚してビショップ姓となっていた。しかし本稿では、慣習に従い、イザベラ・バードと記すこととする)バード女史の言では、次のようになる。
「ソウルから漢江を五〇里上がったところにある村々は、すべて『農村』と形容できる。もっと下流では、日銭を稼ぐために大量のたきぎと炭を移出し、そのためその近隣では燃料として使える木が棒切れ一本なくなっていしまっている。特別な産業はなにもない。(中略)
  人々は最も厳然たる意味での小作農で、その大半は両班から土地を借りている。貸すか貸さないかは両班の心しだいである。地主は収穫のあと小作農を解雇できる権利があるものの、これはさほど厳しくは実行されていないらしい。地主は種を用意し、収穫の半分を受けとる。農民のなかには土地を買いとり、権利書を得る者もいる。一八九四年に農民は一日当たりの耕作分に基づいて年貢を支払った。麦、豆、米、綿といった作物の種類によってその額は異なった。しかし土地の評価額に基づいて年貢を徴収する新しい制度が導入され、取りたて側が『搾り取る』のはずっとむずかしくなってきている。貨幣はほとんど流通しておらず、取り引きは物々交換、もしくは農民が労働で支払う。(中略)
  貧しさを生活必需品の不足と解釈するなら、漢江流域の住民は貧しくない。自分たちばかりか、朝鮮の慣習に従ってもてなしを求めてくる、だれもかれもを満たせるだけの生活必需品はある。負債はおそらく全員がかかえている。借金という重荷を背負っていない朝鮮人はまったくまれで、つまり彼らは絶対的に必要なもの以外の金銭や物資に貧窮しているのである。彼らは怠惰に見える。わたしも当時はそう思っていた。しかし彼らは働いても報酬が得られる保証のない制度のもとで暮らしているのであり、『稼いでいる』とうわさされた者、たとえそれが真鍮の食器で食事をとれる程度であっても、ゆとりを得たという評判が流れた者は、強欲な官吏とその配下に目をつけられたり、近くの両班から借金を申しこまれたりするのがおちなのである」
  最後は、『朝鮮の悲劇』の著者F・A・マッケンジーに登場してもらおう。彼は、日韓併合後の反日運動に同情的な言説を記しているが、その彼が同じ『朝鮮の悲劇』のもっと以前の時代について、以下のように綴るのだ。
「ある朝鮮の農民が、あるとき私にたずねた。『私が、なぜ、もっと多くの穀物を栽培し、もっと多くの土地を耕作しないのかって?』『なぜ、私はそうしなければならないというのか?   より多くの穀物収穫は為政者のよりひどい強奪を意味するだけなのに』「(ソウルの)立ち並ぶ店みせの店頭には、質のよくない真鍮器具や油紙、食料品などがいっぱいならべてある。朝鮮は事実上工業生産国ではないからである」
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