白髪三千丈
投稿者: unhoo 投稿日時: 2011/10/11 13:28 投稿番号: [644 / 735]
正岡子規が晩年(と言っても三十二、三歳)短歌改革に乗り出したとき「詩
歌でまことしやかなう嘘を言うな、嘘を言うなら思い切った大嘘でなければ
とならぬ」と言い、万葉集中の大嘘の歌一首と、古今集あたりのまことしや
かな嘘の歌とを並べて見みせたことがあり、わしは子規の卓見に感心しまし
た。子規のころの和歌は、まことしやかな嘘がさかんに出現したので、子規
はそれをけなしたのであります。李白の白髪三千丈はまさに思い切った大嘘
です。
ところで楓橋夜泊の詩の起句には大嘘があって成功していることに気が付き
ました。「霜満天」という表現です。霜は地上に満ちるものであるが、それ
を「霜が天に満ちた」と大嘘を書いて、厳寒の夜の感じを見事に表現してい
ます。
起句の成功と転句の成功とがこの詩を世に残したと言えます。
これは メッセージ 643 (unhoo さん)への返信です.
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