紫陽花亭日乗

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登高     杜甫

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/09/09 22:15 投稿番号: [468 / 735]
登高              杜甫(盛唐・712〜770)


風急天高猿嘯哀       風葉急に天は高くして猿嘯(えんしょう)哀し
渚清沙白鳥飛廻       渚は清く沙(すな)は白くして鳥飛び廻(めぐ)る
無邊落木蕭蕭下       無邊の落木   蕭蕭として下(お)ち
不尽長江滾滾来       不尽の長江   滾滾(こんこん)として来(きた)る
万里悲秋常作客       万里悲秋   常に客(かく)と作(な)り
百年多病獨登臺       百年多病(たへい)   獨り臺に登る
艱難苦恨繁霜鬢       艱難   苦(はなは)だ恨む   繁霜(はんそう)の鬢びん)
潦倒新停濁酒杯       潦倒(ろうとう)   新たに停(と)どむ   濁酒の杯

風ははげしく吹きすさび、空は高く澄み、猿の鳴き声が悲しく聞こえる
見下ろす長江の渚は清く、砂は白いく、その上を鳥が輪を描いて飛ぶ
果てることのない落ち葉はざわざわと寂しげに散り
尽きることのない長江の水は湧きかえるように流れていく
はるか故郷を離れてこの悲しい秋を迎えた私は常に旅人であった
一生のあいだ病気ばかりしている体で、今たったひとりこの高台に登っている
苦労を重ねて白くなったわが髪がつくづく嘆かわしい
せめてもの楽しみだった濁り酒すら、年老いて衰えた今やめねばならなくなった。


★54歳で成都を離れ病気がちの身で家族を伴って、長江に沿い流浪の旅に出る。
長江の限りない生命力を目前に、九月九日の重陽の日、
き州にて老いた杜甫はひとり哀しみに沈む。

★登高・・・陰暦九月九日、重陽の行事。山や丘にのぼり酒宴を催す。
奇数は陰陽の陽。一・三・五・七・九
1/1 正月。火を使用しない。煮炊きをしない。
3/3 流し雛。
5/5 端午の節句  
7/7 七夕。野良へ出ない。  
9/9 重陽。   家にいて身を慎む日から、楽しいピクニックの行事へと移行。


つづく
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