紫陽花亭日乗

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楓橋夜泊     張継

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/09/08 01:49 投稿番号: [448 / 735]
楓橋夜泊           張継(中唐・生没年不詳)753年の進士


月落烏啼霜満天       月 落ち烏鳴いて霜天に満つ
江楓漁火對愁眠       江楓 漁火 愁眠に対す
姑蘇城外寒山寺       姑蘇城外の寒山寺
夜半鐘声到客船       夜半の鐘声 客船(かくせん)に到る


月がかくれ、からすが啼いて、霜の氣がきびしく空中に満ち満ちている

うつらうつらと物思いがちの旅人のまどろみは淺い

篷(とま)の窓から眺めると川べりの楓のかげ、
漁火がいねがての眼(まなこ)に映ってくる
ここは小さい舟のなか、蘇州の町から離れた郊外で、寒山寺が近い

寒山寺で撞き鳴らす鐘の音が聞こえてくる、
かぞえてみると、まだ真夜中の鐘の音ではないか


★江蘇省蘇州・・・縦横に運河が流れる水の都。交通の要所

★蘇州での旅の夜をうたった詩。
この詩で張継の名は永遠に伝えられた。
晩秋の旅情がしっとりとうたわれている。

★「姑蘇」は、蘇州の古名。姑蘇山にちなんでそう呼ばれた。

★寒山寺・・・姑蘇城外に建つ六朝から続く古い寺。
建立から200年あまり後、寒山・拾得が住んだことから寒山寺の名がついた。
楓橋のすぐ近くにあり、古くは「楓橋寺」「封橋寺」とも呼ばれていた。

★「楓橋」とは、江蘇省蘇州の西郊にある楓江にかけられた橋。
昔は「封橋」とも書かれた。「
夜泊楓橋」というタイトルになっている本もある。

★「夜泊」とは、夜、舟どまりしたことをいう。

★「霜満天」・・・当時は、霜は天から降ってくるものと考えられていた。

★『唐詩選』下, 集英社, 漢詩体系7

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