紫陽花亭日乗

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Re: 刺客列傳 第五話 「荊軻」 承の段 

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/08/08 00:28 投稿番号: [279 / 735]
★駑下(どか)・・・才能不足、凡庸なことをいいます。


★上卿・・・もと、王のもてなし役。周代において卿の最上位。
「卿」は、高位・高官者、貴人、側近などをいいます。


★太牢(たいろう)・・・牛・羊・豚の三種類の肉の揃った最高の料理。
「太牢具」ともいいます。


★荊軻はここで最高の待遇を受けているわけですが、
大昔の南米のどこかで、翌年の神への生贄を決めて、生贄になった人は
一年間を王侯貴族のような暮しができた、ということを思い出しました。

それと、「喜び組」というようなものは、
どうもいつの時代にもどの国にも存在したようですね。


★絶対に生きて帰れない暗殺者となることを荊軻が引き受けてくれたので、
太子丹はかなり下手に出ていますが、荊軻がなかなか出立しようとしない
ので不安にかられイライラしてきます。

ここでも太子丹の心中に「疑」がわきおこっています。

荊軻を全面的に信頼していないようです。すなわち、

燕太子丹・・・荊軻を不認知、ということになります。


★足下・・・あなたの足元にひれ伏す。甚だしい尊敬の言い方です。

閣下・殿下・陛下とだんだん上位になります。
陛下の陛はきざはし、すなわち階段の下ですが、貴人に対し下位のものは
自分から話しかけることはできず、またご下問があってお答えするのも
間に人を介さなければなりませんでした。
「直答を許す」というのは、そこらあたりの事情からできたセリフです。

陛下に(殿下・閣下なども)何か申し上げる際に、直接申し上げることは
できず、貴人のおはします建物の階段の下に侍っている人を通じて
申し上げたのでした。

あなたの足もとにいるわたし   →   階段の下の侍者   →   貴人そのもの

をいう、という変化をとげたものと思われます。


つづく
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