「愚妻」って、「愚かな妻」のこと ???
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/08/07 02:14 投稿番号: [277 / 735]
「愚妻」って、「愚かな妻」のこと ???
中国が自国の地図で「尖閣諸島は日本領土」と記していた
動かぬ証拠、の地図が掲載されているというので、
『週刊ポスト』2010/10/15号を買いました。
尖閣は誰がどういおうと日本の領土てある数々の証拠がありますから、
それはおいといて。
他に、「愚妻」を、This is my stupid wife.
と訳していた記事がありました。
ちょっと面白いな、と思ったので取り上げてみます。
この筆者は「愚妻」を謙譲語だと言っています、これは正しい。
しかし、「これが私の愚かな妻でして」と書いている、これは間違い。
「愚」に愚かと言う意味は、もちろんあります。
しかし、自分のことを謙遜して言う場合も「愚」といいます。
たとえば、古代、君主が自分のことを「寡」と称しました。
「寡」は「少ない」という意味。何が少ないか、
謙遜して、「徳の少ない私」といっているのです。
同様に、「寡婦」も「徳が少なくて夫を自分より早く死なせた妻」という意味。
同様に、「未亡人」も、「夫が死んだのにまだおめおめ生きている妻」。
「寡婦」とか「未亡人」とか、ちょっと教養のある人なら、
当人の面前で不用意に使用しないと思います。
閑話休題、本論にもどります。
「愚」とは自分自身のことであり、
自分のもちものに冠したときも謙譲語になります。
したがって、「愚妻」は、「妻が愚か」なのではなく、
「愚かである自分の妻」という意味です。
愚見・愚言・愚虜・愚志・愚心・・・みなそうです。
二文字丸ごと自分の謙譲に、「愚兄・愚弟・愚老・愚臣」などがあります。
「愚兄」は相手が年下の場合、「愚弟」は相手が年上の場合の自分をいいます。
これは他に兄弟を謙遜して言う場合もあります。「愚妻」と同じ構造です。
「小生」という言葉がありますが、これは本来、相手が自分より
目下の場合に使う言葉です。ところが、大新聞などでエラそうに
「小生が・・・」なんて書いてある、違和感を持ちます。
「愚臣」は、君主に対して、大臣などが用いる言葉。
なのですが、漢語に「愚妻」という言葉はありません。
実はこれ、日本語だったのですね。
では漢語で「愚妻」をなんというか、「賤内」とか「賤室」とか、
「賤」のところに「拙」とか。
では、「愚妻」について、国語辞典ではどう説明しているでしょうか。
岩波国語辞典 / 私の妻。へりくだった言い方。
電子辞書広辞苑 / 自分の妻の謙称。
岩波はいいですね。広辞苑はなんかぼかしていませんか。
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中国が自国の地図で「尖閣諸島は日本領土」と記していた
動かぬ証拠、の地図が掲載されているというので、
『週刊ポスト』2010/10/15号を買いました。
尖閣は誰がどういおうと日本の領土てある数々の証拠がありますから、
それはおいといて。
他に、「愚妻」を、This is my stupid wife.
と訳していた記事がありました。
ちょっと面白いな、と思ったので取り上げてみます。
この筆者は「愚妻」を謙譲語だと言っています、これは正しい。
しかし、「これが私の愚かな妻でして」と書いている、これは間違い。
「愚」に愚かと言う意味は、もちろんあります。
しかし、自分のことを謙遜して言う場合も「愚」といいます。
たとえば、古代、君主が自分のことを「寡」と称しました。
「寡」は「少ない」という意味。何が少ないか、
謙遜して、「徳の少ない私」といっているのです。
同様に、「寡婦」も「徳が少なくて夫を自分より早く死なせた妻」という意味。
同様に、「未亡人」も、「夫が死んだのにまだおめおめ生きている妻」。
「寡婦」とか「未亡人」とか、ちょっと教養のある人なら、
当人の面前で不用意に使用しないと思います。
閑話休題、本論にもどります。
「愚」とは自分自身のことであり、
自分のもちものに冠したときも謙譲語になります。
したがって、「愚妻」は、「妻が愚か」なのではなく、
「愚かである自分の妻」という意味です。
愚見・愚言・愚虜・愚志・愚心・・・みなそうです。
二文字丸ごと自分の謙譲に、「愚兄・愚弟・愚老・愚臣」などがあります。
「愚兄」は相手が年下の場合、「愚弟」は相手が年上の場合の自分をいいます。
これは他に兄弟を謙遜して言う場合もあります。「愚妻」と同じ構造です。
「小生」という言葉がありますが、これは本来、相手が自分より
目下の場合に使う言葉です。ところが、大新聞などでエラそうに
「小生が・・・」なんて書いてある、違和感を持ちます。
「愚臣」は、君主に対して、大臣などが用いる言葉。
なのですが、漢語に「愚妻」という言葉はありません。
実はこれ、日本語だったのですね。
では漢語で「愚妻」をなんというか、「賤内」とか「賤室」とか、
「賤」のところに「拙」とか。
では、「愚妻」について、国語辞典ではどう説明しているでしょうか。
岩波国語辞典 / 私の妻。へりくだった言い方。
電子辞書広辞苑 / 自分の妻の謙称。
岩波はいいですね。広辞苑はなんかぼかしていませんか。
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これは メッセージ 276 (ajisai110701 さん)への返信です.
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