Re: 『史記』「管晏列傳第二」
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/30 21:01 投稿番号: [223 / 735]
〔原文〕
晏子爲齊相。出。其御之妻、從門輭而●其夫。
其夫爲相御、擁大蓋、策駟馬、意氣揚揚、甚自得也。既而歸。其妻請去。
夫問其故。妻曰。晏子長不滿六尺。身相齊國、名顯諸侯。今者妾觀其出、
志念深矣。常有以自下者。今子長八尺、乃爲人僕御。然子之意自以爲足。
妾是以求去也。其后夫自抑損。晏子怪而問之。御以實對。晏子薦以爲大夫。
●・・・モンガマエ のなかに 「規」 うかがう
〔訓読〕
晏子、齊の相(ショウ)爲(た)り。出づ。
其の御(ギョ)の妻、門の輭(すきま)從(より)して其の夫を●(うかが)う。
其の夫、相の御と爲りて、大蓋を擁し、駟馬(シバ)に策(むちう)ち、
意氣揚揚、甚だ自得なり。既にして歸る。
其の妻去るを請う。夫其の故を問う。
妻曰く、晏子長六尺に滿たず。身は齊國に相、名は諸侯に顯(あらわ)る。
今者(いま)妾其の出づるを觀るに、志念深し。常に自ら下るを以て有り。
今、子長八尺なるに、乃ち人の僕御(ボクギョ)爲(た)り。
然るに子の意自ら以て足れりと爲す。妾是れを以て去るを求むるものなり。
其の后(のち)夫自ら抑損す。
晏子怪しみてこれを問う。御實を以て對(こた)う。
晏子薦(すす)めて以て大夫と爲す。
〔解釈〕
晏子はが斉の宰相となってからのころ、あるとき外出した。
そのとき晏子の御者の妻が、門のすきまから自分の夫の様子を覗き見ていた。
夫は、宰相晏子の御者であったから、車の大きな幌の下にいて、
四頭立ての馬に鞭をくれて、意氣揚揚として得意満面であった。
そういうことがあって、その御者である夫が帰宅すると、妻は離縁を申し出た。
夫がその理由をたずねた。
そこで妻が答えて言うには、
「晏子さまは、背丈が六尺(およそ140cmくらい)にも足りません。
がその身は斉の国の宰相で、その名は諸侯のあいだに知られています。
今、わたしが晏子さまのお出かけになるところを観ておりましたら、
深いお考えのあるかたのように思われます。
きっと常に謙虚を自ら心がけておられるのでしょう。
ところが今、あなたは背丈が八尺(およそ180cm強)もある大丈夫だというのに、
人の車を扱う御者をしています。
それなのにあなたのお心はそれで満足しておられるご様子。
わたしは、だから、あなたに離縁をお願いしているのです、と。
そのことがあってから後、夫は自制して謙虚にしていた。
晏子はそれを不思議に思ってわけをたずねてみた。
すると御者はありのままをお話しした。
晏子は、その御者を推薦して大夫にした。
つづく
3005
晏子爲齊相。出。其御之妻、從門輭而●其夫。
其夫爲相御、擁大蓋、策駟馬、意氣揚揚、甚自得也。既而歸。其妻請去。
夫問其故。妻曰。晏子長不滿六尺。身相齊國、名顯諸侯。今者妾觀其出、
志念深矣。常有以自下者。今子長八尺、乃爲人僕御。然子之意自以爲足。
妾是以求去也。其后夫自抑損。晏子怪而問之。御以實對。晏子薦以爲大夫。
●・・・モンガマエ のなかに 「規」 うかがう
〔訓読〕
晏子、齊の相(ショウ)爲(た)り。出づ。
其の御(ギョ)の妻、門の輭(すきま)從(より)して其の夫を●(うかが)う。
其の夫、相の御と爲りて、大蓋を擁し、駟馬(シバ)に策(むちう)ち、
意氣揚揚、甚だ自得なり。既にして歸る。
其の妻去るを請う。夫其の故を問う。
妻曰く、晏子長六尺に滿たず。身は齊國に相、名は諸侯に顯(あらわ)る。
今者(いま)妾其の出づるを觀るに、志念深し。常に自ら下るを以て有り。
今、子長八尺なるに、乃ち人の僕御(ボクギョ)爲(た)り。
然るに子の意自ら以て足れりと爲す。妾是れを以て去るを求むるものなり。
其の后(のち)夫自ら抑損す。
晏子怪しみてこれを問う。御實を以て對(こた)う。
晏子薦(すす)めて以て大夫と爲す。
〔解釈〕
晏子はが斉の宰相となってからのころ、あるとき外出した。
そのとき晏子の御者の妻が、門のすきまから自分の夫の様子を覗き見ていた。
夫は、宰相晏子の御者であったから、車の大きな幌の下にいて、
四頭立ての馬に鞭をくれて、意氣揚揚として得意満面であった。
そういうことがあって、その御者である夫が帰宅すると、妻は離縁を申し出た。
夫がその理由をたずねた。
そこで妻が答えて言うには、
「晏子さまは、背丈が六尺(およそ140cmくらい)にも足りません。
がその身は斉の国の宰相で、その名は諸侯のあいだに知られています。
今、わたしが晏子さまのお出かけになるところを観ておりましたら、
深いお考えのあるかたのように思われます。
きっと常に謙虚を自ら心がけておられるのでしょう。
ところが今、あなたは背丈が八尺(およそ180cm強)もある大丈夫だというのに、
人の車を扱う御者をしています。
それなのにあなたのお心はそれで満足しておられるご様子。
わたしは、だから、あなたに離縁をお願いしているのです、と。
そのことがあってから後、夫は自制して謙虚にしていた。
晏子はそれを不思議に思ってわけをたずねてみた。
すると御者はありのままをお話しした。
晏子は、その御者を推薦して大夫にした。
つづく
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これは メッセージ 222 (ajisai110701 さん)への返信です.
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