紫陽花亭日乗

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Re: 『史記』「管晏列傳第二」

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/28 22:48 投稿番号: [211 / 735]
〔原文〕
桓公實怒少姫、南襲蔡。管仲因而伐楚、責包茅不入貢於周室。
桓公實北征山戎、而管仲因而令燕修召公之政。
於柯之會、桓公欲背曹沫之約。
管仲因而信之。諸侯由是歸齊。故曰。知與之爲取、政之寶也。

〔訓読〕
桓公實は少姫を怒り、南のかた蔡を襲う。
管仲因りて楚を伐つに、包茅(ホウボウ)の周室に入貢せざるを責む。
桓公實は北のかた山戎を征つ、
而るに管仲因りて燕をして召公の政を修せしむ。
柯(カ)の會に於て、桓公曹沫(ソウバツorソウカイ)の約に背かんと欲す。
管仲因りて之を信(まこと)にす。諸侯是に由りて齊に歸す。
故に曰く、與(あた)うるの取ると爲るを知るは、政の寶(たから)なり」と。

〔解釈〕
桓公が蔡から娶った少姫にはらをたてたことは事実であり、
蔡を襲撃しようと南進した。

管仲はそれに乗じて楚を伐つ口実として、
楚の国が周室に貢ぎ物を出さなくなっていることを非難した。

桓公が北方の山戎を征伐したことは事実であったが、管仲はそれに乗じて、
燕に燕の国の始祖である召公の善政を再び行わせるようにした。

柯(カ)の地での魯国との会盟に於いて、桓公は曹沫(ソウバツorソウカイ)の
約束を反故にしようとした。
が管仲は、桓公に諫言してそのまま信義を守らせた。

諸侯は、これらのことを見聞きし知ってそのために齊に帰服した。

その故に『管子』では、
「まず他に与えるということが、やがては自分が得ることになるのである。
このことを知ることは、政治を行ううえでの真髄である。」
というのである。


★この段の記述のいくつかの詳細については、次回で UP します。


つづく

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