紫陽花亭日乗

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別老母     黄景仁

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/24 21:27 投稿番号: [180 / 735]
與蘇武詩三首       李陵

の三首目に、

>攜手上河梁       手を攜(たずさ)へて河梁(カリャウ)に上る<

とあります。

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別老母             黄景仁(清・1749〜1783)


搴帳拝母河梁去       帳を搴げ母を拝して河梁に去る
白髪愁看涙眼枯       白髪愁へて看る   涙眼枯る
惨惨柴門風雪夜       惨惨たる柴門   風雪の夜
此時有子不如無       此の時   子有るは無きに如かず


帳を搴(あ)げ部屋に入り、母に別れの挨拶をして出て行く
白髪頭の老母の悲しげな眼、もはや涙も枯れ果てている
荒れ破れた柴の戸を叩く吹雪の夜
この別れのときのぬ母の辛さは、いっそ倅などないほうがよかったとの思いであろう


★作者は、宋の大詩人黄庭堅の子孫。天才詩人の名が高かった。
科挙に合格せず各地を転々、貧窮と病苦のうちに没した。

★「老母に別る」は、23歳の正月、衣食を求めて郷里を出る際の作。

★河梁・・・一般に送別の地を指していう。
漢の李陵が匈奴の地で蘇武に与えたという送別の詩に
「手を携えて河梁に上る」とあるのに因る。

★柴門・・・非常に粗末な門。


★奥平卓『漢詩名句集』PHP研究所

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