泊天草洋 頼山陽
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/21 20:33 投稿番号: [149 / 735]
泊天草洋
頼山陽(1780〜1832)
天草洋(あまくさなだ)に泊す
雲耶山耶呉耶越
雲か山か呉か越か
水天髣髴青一髪
水天髣髴(ほうふつ)青(せい)一髪(いっぱつ)
万里泊舟天草洋
万里 舟を泊す天草の洋(なだ)
煙横篷窓日漸没
煙は篷窓(ほうそう)に横たはりて日 漸く没す
瞥見大魚跳波間
瞥見(べっけん)す大魚の波間に跳ねるを
太白当船明似月
太白 船に当たって明(めい)月(つき)に似たり
遥かに遠く見えるのは雲か、山か、呉か、越か
水と空とが一筋の青い髪の毛を引いたようにぼんやりと連なっている
今宵、はるばる京都より万里も離れたこの天草洋にきて舟どまりをしていると
夕もやが静かに小舟の窓をつつみ、太陽もしだいに海に沈んで行く
大きな魚が波間に跳びはねたのをちらりと見た
見上げる空には宵の明星が舟ばたの向こうで輝き、まるで月のように明るかった
★青一髪
水平線が青く真っ直ぐに、一筋の髪の毛のように続いているようす
蘇東坡の「澄邁駅通潮閣」(澄邁駅の通潮閣)という詩に
「青山一髪是中原
(青山一髪これ中原)」という一句があります。
★太白・・・金星。宵の明星
★篷窓・・・竹などで編んだ「とま」をかけた舟の窓
★渡部英喜『漢詩歳時記』新潮選書より。
★タイトルをかえるのを忘れましたので削除してやりなおしました。
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これは メッセージ 147 (ajisai110701 さん)への返信です.
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