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統帥権

投稿者: tokyo_cachito3 投稿日時: 2010/02/20 12:17 投稿番号: [2104 / 3149]
五代目、柳家小さん師匠は昭和11年、初年兵で入隊した翌月の2月26日未明に非常呼集でたたき起こされ、野中四郎中尉の指揮でなにがなんだか判らぬうちに警視庁の襲撃に参加したという。このあたりは自叙伝にも詳しいが、その最中、上官の命令で落語の「子褒め」をやったというから面白い。
この事件は天皇が激怒されて「朕、近衛師団を率いてみずから鎮圧にあたる」と仰せられ、事件は数日で収束した。首謀者はことごとく銃殺刑となったが、反乱軍と鎮圧軍の間では一発の弾も撃っていないことになっている。皇軍同士が相撃ち合ったのでは「至尊」とされた統帥権はどうなるのか。松本清張の力作「昭和史発掘」にもそれは出ていない。
しかし、わたしが40年ほど前に、事件を直接目撃した人から聞いた話では、ほんの数発だが双方で撃ち合いがあったのだという。だが、事件後、とにかくそれはなかったことにされ、わずかでもそれを口にした人は特高警察に連行されて「でたらめを言うな」とさんざん脅されたそうな。
こんど、陸上自衛隊の「一佐(大佐」が大勢の前で自衛隊最高指揮官の首相の発言を批判し、「注意処分」を受けた。これをとりあげて問題にするマスコミはほとんどないが、わたしは懲戒免職にすべきだったと思う。
戦前の軍人は政治的発言を強く戒められていて、まして「最高指揮官」つまり、天皇統帥権に文句をつけたりすれば懲戒免職どころか、軍法会議で銃殺刑にもなりかねない。
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