Re: 李朝朝鮮時代の天然痘
投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/11/01 21:16 投稿番号: [431 / 1329]
>多分、呪いも本気で治療行為に入っていたのがあの時代の朝鮮の日常だったのではないかと思うのですが。
ああ、なるほど、そういう意味ですか。
前掲のこうした写真を見ると、厄病祓いは相当にシャーマニズム的な要素が強いですからね。
http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/mura/contents/album_5.htm
王宮でも、そうした呪詛が使われても不思議はないですね。
東亜さんの民間治療の鍼灸と、このシャーマニズムとはどの程度の兼ね合いなのでしょう。
イザベラ・バード著『朝鮮紀行』
『シャーマンの階級のひとつは朝鮮の商業組合であるギルドのひとつに組みこまれており、またべつの階級は政府から登録を義務づけられている。現在シャーマンのおもな階級にはパンスとムダンのふたつがある。パンスは盲目の呪術師・・』
『パンスより数の多いのがムダンである。ムダンのうちパクスは男性であるが、ムダンといえば女性というイメージがあまりにつよいので、パクスも仕事の際には女性の衣装をつけており、この職種全体がムダンと呼ばれ、女性と見なされる。
ムダンは朝鮮全土にいて、その活動はいつでもどこにでも見られる。ムダンの祭儀は重要性が高いながらも儀式性はたいしてなく、呪術を身につけた者から少々教えを受けて、あとは「降神」ができればこと足りる。この降神はよく行われるが、鬼神の乗り移った状態になることである。鬼神は女性に憑きやすく、事実その女性の生霊になるとされ、鬼神の人格がムダンの人格にぴったりと重なってしまうのである。』
『病気は鬼神が起こすと一般に信じられているので、病人が出ればどうしてもパンスやムダンを呼ばねばならなくなる。朝鮮の子供たちの悩みの種である天然痘の場合、鬼神は追い払ったり瓶に封じこめたり埋めたりする代わりに、最大の敬意を払ってもてなされる。天然痘を意味する媽媽は鬼神の名前でもある。媽媽は中国南部からやってきた鬼神で、朝鮮にはびこってまだ一〇〇〇年にしかならないとされる。この病気にかかると、鬼神の到来を相応の儀礼で祝うべくムダンが呼ばれる。仕事はほとんどあるいはまったく休み、もしも近所にまだ天然痘にかかっていない子供がいれば、その家の人々も同じように休む。でなければ、敬意を払わないことに腹を立てた媽媽がひどい仕打ちをしかねないからである。親は病気の子供に拝礼し、話しかけるときも敬語を使う。一二日たてば危険は去ったと見なされ、ふたたびムダンを呼んで送別会を開く。木製の小さな馬を用意して、鬼神の旅立ちのために食糧とお金を入れた小さな袋をそれに積み、別れのことばをていねいに、また熱意をこめて述べる。かくして媽媽は自分の場所へ無事帰れるようにと心から祈ってもらうのである!』
『男女の別を問わずシャーマンは、皇太子の将来を案じてなにかとパンスに頼ったかの聡明で意欲的な王妃から極貧の農民にいたるまで、人々に対して多大な影響力を持っている。シャーマンが密接にかかわりを持つのは、つねに逆境や不幸のなかにある人々で、多額の謝礼を要求してもきちんと支払われ、またシャーマンが仕事にあぶれることはめったにない。 』
ああ、なるほど、そういう意味ですか。
前掲のこうした写真を見ると、厄病祓いは相当にシャーマニズム的な要素が強いですからね。
http://www.flet.keio.ac.jp/~shnomura/mura/contents/album_5.htm
王宮でも、そうした呪詛が使われても不思議はないですね。
東亜さんの民間治療の鍼灸と、このシャーマニズムとはどの程度の兼ね合いなのでしょう。
イザベラ・バード著『朝鮮紀行』
『シャーマンの階級のひとつは朝鮮の商業組合であるギルドのひとつに組みこまれており、またべつの階級は政府から登録を義務づけられている。現在シャーマンのおもな階級にはパンスとムダンのふたつがある。パンスは盲目の呪術師・・』
『パンスより数の多いのがムダンである。ムダンのうちパクスは男性であるが、ムダンといえば女性というイメージがあまりにつよいので、パクスも仕事の際には女性の衣装をつけており、この職種全体がムダンと呼ばれ、女性と見なされる。
ムダンは朝鮮全土にいて、その活動はいつでもどこにでも見られる。ムダンの祭儀は重要性が高いながらも儀式性はたいしてなく、呪術を身につけた者から少々教えを受けて、あとは「降神」ができればこと足りる。この降神はよく行われるが、鬼神の乗り移った状態になることである。鬼神は女性に憑きやすく、事実その女性の生霊になるとされ、鬼神の人格がムダンの人格にぴったりと重なってしまうのである。』
『病気は鬼神が起こすと一般に信じられているので、病人が出ればどうしてもパンスやムダンを呼ばねばならなくなる。朝鮮の子供たちの悩みの種である天然痘の場合、鬼神は追い払ったり瓶に封じこめたり埋めたりする代わりに、最大の敬意を払ってもてなされる。天然痘を意味する媽媽は鬼神の名前でもある。媽媽は中国南部からやってきた鬼神で、朝鮮にはびこってまだ一〇〇〇年にしかならないとされる。この病気にかかると、鬼神の到来を相応の儀礼で祝うべくムダンが呼ばれる。仕事はほとんどあるいはまったく休み、もしも近所にまだ天然痘にかかっていない子供がいれば、その家の人々も同じように休む。でなければ、敬意を払わないことに腹を立てた媽媽がひどい仕打ちをしかねないからである。親は病気の子供に拝礼し、話しかけるときも敬語を使う。一二日たてば危険は去ったと見なされ、ふたたびムダンを呼んで送別会を開く。木製の小さな馬を用意して、鬼神の旅立ちのために食糧とお金を入れた小さな袋をそれに積み、別れのことばをていねいに、また熱意をこめて述べる。かくして媽媽は自分の場所へ無事帰れるようにと心から祈ってもらうのである!』
『男女の別を問わずシャーマンは、皇太子の将来を案じてなにかとパンスに頼ったかの聡明で意欲的な王妃から極貧の農民にいたるまで、人々に対して多大な影響力を持っている。シャーマンが密接にかかわりを持つのは、つねに逆境や不幸のなかにある人々で、多額の謝礼を要求してもきちんと支払われ、またシャーマンが仕事にあぶれることはめったにない。 』
これは メッセージ 430 (aki_kaze_u_ru_ru さん)への返信です.
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