日韓歴史論争

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Re: 「妥当性の高い解釈」

投稿者: honkytonk_2002_x 投稿日時: 2008/08/11 02:02 投稿番号: [4732 / 6952]
>淡々と追求した結果得られる「妥当性の高い解釈」ってのは往々にして味気ないものになりがちです。
小説やマンガのように、一方的な観点だけでストーリーを構築すればわかりやすいしおもしろいのですが、それだけでは見誤りや見落としが出ますからねぇ。

横からなんですが、「面白い、面白くない」でワタシ個人の2例を。

大学生の頃(別に歴史専攻ではなかったんですが)故・江上波夫氏の騎馬民族説の本を、中公新書で読みました。
ハッキリ言って、「面白かった」わけです。とてもダイナミックで。その後、10年以上、その本を信じていました。
しかし、その後、『記紀』を少しばかり丁寧に読んでみたり、あるいは支那・朝鮮の正史を読んでみたり、江上氏への反論を読んでみたりすると、どうも江上氏は我田引水ではないかと疑うようになりまして、今に至ります。
そして、故・佐原真氏との対談で、江上氏が「農耕民族は保守的で、騎馬民族は進取的なんだ。その証拠に、騎馬民族の子孫の日本人はカレーを食べるが、農耕民族である中国人はカレーを食べない」などと苦し紛れに言った事で、江上氏への疑いは決定的になりました。
つまり、ダイナミックで「面白い」江上説は、ワタシの中では却下されたわけです。
また、江上説は、戦後間もなくで、天皇の系譜を論じるタブーが無くなった事での開放感も後押ししたのかも知れず、もしそうだとすると、一種のパンクロック的な学説ではありますが。

二つ目は、日本の正史でも『続日本紀』あたりから、もちろんとこどころに大事件に関する記述は出てくるものの、ほとんどは「何年何月、誰それを何々に任じた」とか、そういう淡々とした記述がほとんどで、読み物として「面白い」とは言いにくいものです。

しかし、教科書なり、歴史のダイジェスト本は、そういう地味で膨大な一次資料から重要な記述を拾い上げて、簡潔に分かり易く編集してあるわけですから、それだけを考えても、学問というのは地味で骨が折れるものだと理解はしました。
考古学でも、地味な土掘り作業がとても大切なように。

>数年前に出現した「ニューライト」と呼ばれる学者たちがいて、

「ニューライト」という呼称は、政治的な左右を感じさせて違和感はあるんですが、それはさておき、李教授が、「土地収奪」について、一次資料を調べれば調べるほど、当初の想定とは違う事実が浮かび上がってきたと言ったのは、自分も肝に銘じたい姿勢ではあります。

白鳥庫吉でしたか、日本語の起源を朝鮮語に求めようとした結果、「調べれば調べるほど、分からなくなってきた」と言ったのは。
ワタシも結論が出なければそれはそれでいいのではないかと、個人的には考えます。
もちろん、自分が調べた結果、分かった事は学会で発表すればいい事ですし。
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