Re: 朝鮮総督府による朝鮮語の普及 ②
投稿者: whiterose20051 投稿日時: 2006/06/27 01:44 投稿番号: [3017 / 6952]
結局のところ、総督府はどのような朝鮮語政策を採用していたのか、その
内実をイ・ヨンスク教授はこう記しました(注4)。
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植民地朝鮮における「民族語抹殺政策」
日本が植民地化の朝鮮でおこなった言語的支配は、一般に「朝鮮語抹殺政
策」あるいは「民族語抹殺政策」と呼ばれている。それは、日本の植民地支配
がいかに苛酷であったかということだけではなく、その徹底性をも印象づけよ
うとして、かならず引き合いに出されるおきまりの項目になっている。・・・
それでは、「言語の抹殺」という、これほど困難な課題に挑んだ、かの悪
名高い政策は、いったいいかなるものかという問題になると、それを明らかに
した研究はほとんど存在しない。
・・・
近代日本は、植民地における言語問題にたいしては、どのような意味にお
いても、一貫した「政策」とよべるようなものを設け、それを組織的に遂行し
た形跡がない。
植民地における公用語とは何か、また裁判や教育は何語でおこなうべきか
などを規定した法律はまったく存在しなかった。まるで日本語がそうした地位
を占めるのが自明の前提であるかのように、法律的措置ではなく、むきだしの
強制力によってわがもの顔で植民地を支配したのである。
その意味で、日本がおこなったのは、言語「政策」ではなく、政策以前の
たんなる言語「暴力」であったというほうが真相に近いかもしれない。
ところが、日本では、いまでも日本の植民地言語政策を肯定あるいは弁護
するような主張がたびたびきこえてくる。そうした主張がもとづく論拠は単純
きわまりない。
それによると、日本はけっして朝鮮語を「抹殺」しようとはしなかったこ
とらしいのだが、その主張を押し通そうとするとき、きまってもちだされるの
が、普通教育においては「朝鮮語」の科目が設けられていたということである。
しかし、これは事実をいいくるめる強弁にすぎない。
(注1)平凡社『朝鮮を知る事典』1994
(注2)藪景三『朝鮮総督府の歴史』明石書店1994
(注3)朝鮮総督府警務局『朝鮮警察の概要』1927
(注4)イ・ヨンスク『「国語」という思想』岩波書店,1996
これは メッセージ 3016 (whiterose20051 さん)への返信です.
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