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Re: 儒教世界の道徳

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/03/28 17:44 投稿番号: [3027 / 9237]
孔子によって規則規範となった儒教、この状態が宋代まで続きます。
成立までの過程については省きますが(ごっつい面倒なんで)、南宋の朱熹が大成した朱子学は、これまでの儒教とは大きく違い、孟子が唱えた「尊王賤覇(徳により天下を治める王を尊び、武力によって天下を制する覇王を賤しむ)」と「夷狄攘除(中華の文明に参加せず、中原を侵す異民族を打ち払う)」をくっつけ、「尊王賤覇   夷狄攘除」というスローガンを持ったイデオロギーにしました。
中華が異民族である金によって圧迫されている現状へのヒステリーとも言われますが、どうも朱子自身は、岳飛のような抗金戦争の継続には疑問をもっていたとも言われます。

で、この朱子学(宋学)は、日本では後醍醐天皇を虜にし、南北朝時代を招きます。「尊王賤覇   夷狄攘除」をむりやり日本社会に当てはめれば「朝廷=王」「武士=夷」です。

また朝鮮においては、両班階級の必須思想となりました。
科挙によって登用された人々が、李成桂の功臣やクーデターで手柄のあった家の出身といった名門たちが朝廷で威を振るうのを排除するための理論武装でもありました。

支那社会では明が滅び、清が起こりましたが、朝鮮はそれこそ「春秋の大義」によって「王」たる明を扶け、「夷」である清を討とうとしました。むろん現実の国力や戦力の格差なんて関係無しです。
それを止めようとしてついに追放された国王が「光海君」です。クーデターで廃位されたため廟号がないのです。

明が滅びると「中原が夷に踏みにじられた今、文明の中華の灯火を伝えるのはウリだけニダ」と言って陶酔したのが「小中華主義」です。
これによって、康熙帝・雍正帝・乾隆帝といった全盛期の清ですら軽視し、そこから何も学ばなかったのです。

やっぱしまとまりきらないですね。(陳謝)
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