竹島

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竹島=独島問題、櫻井よしこ氏を批判する3

投稿者: hangetsujoh 投稿日時: 2005/04/10 19:53 投稿番号: [8506 / 18519]
   たしかに帰国後における安龍福の自供は、基本的に手柄話なので、誇張や虚偽が多いのは確かです。しかし、下條正男氏は「日本側(鳥取藩)に鬱陵島と于山島をもって朝鮮の地界とする、つまり両方が朝鮮領であると告げた」ことをデタラメとしましたが、これだけは史実であることが判明しています。
   鳥取藩の岡島正義の『竹島考』などによると、1696年、安龍福一行が二度目に鳥取藩へ着岸したとき、船の先頭には「朝鬱両島 監税将臣 安同知騎」と記した旗をかかげていたと記録されました。監税将臣は、安の詐称であり、同知とは従二品の官職をさします。
   この旗について、『竹島考』は「朝鬱両島ハ鬱陵島(日本ニテ是ヲ竹島ト称ス)于山島(日本ニテ松島ト呼フ) 是ナリ」と記し、安龍福の意図を正しく理解しました。

   この時の安龍福の目的は、旗の記載から明らかですが、鳥取藩にもあらかじめ隠岐国代官から「竹島の義に付 御訴訟に参り候」との連絡が入っていました。しかし、鳥取藩において安龍福がおこなった交渉の詳細は同藩に記録が残っていないようです。
   その理由は、鳥取藩が当初は誤ってかれらを外交使節として待遇したことにあるようです。本来なら、外国との外交交渉は長崎藩がおこなうことになっているので、かれらをそちらへ行かせるか、あるいは追い返すのが筋なのですが、そうしなかったので、そうした誤りを記録に残すわけにはいかなかったようです。

   滞在中、安龍福たちは鳥取藩主とは会えなかったことは確かなようです。そのかわり「安龍福が、関白すなわち徳川将軍に宛てた訴状を鳥取藩の役人に渡していたのではなかろうか(注3)」とも推測されています。安龍福が日本で何らかの文書を提出したことは記録にあり、日朝双方の共通認識になりました。

   安龍福は帰国後、越境の罪で処罰されましたが、その時のかれの活動により「鬱陵 于山は皆 于山国の地 于山はすなわち倭がいうところの松島」という認識が強固なものとなり、上に書いた『疆界考』や『東国文献備考』などに記述されました。
   なお、かれの于山島=松島という認識は、最初に日本へ連行されたときに竹島=独島を経由して同島を実見しているので(注4)、そのときに一層確信したものと思われます。

   以上のように、韓国が竹島=独島を韓国領とする根拠は『東国文献備考』などの官撰書で明確になっているのですが、これを認めない立場(?)の櫻井よしこ氏は、わらをもつかむ思いか、日本の領有権を主張する米田健三氏の話をこう伝えました。
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  「日本側には竹島が日本領であることを明示する多くの歴史的経緯と資料があります。江戸時代の1618年には鳥取藩の回船業者、大谷甚吉と村川市兵衛の両名が鳥取藩を通して幕府に鬱陵島への渡海・開発を願い出て許可されています。彼らは鮑やアシカ漁で大きな利益を得ていました。
   地図を見て下さい。両名が渡海・開発を許された鬱陵島は竹島の北西、朝鮮半島よりの位置にあります。つまり江戸時代には、竹島のみならず、ずっと先の鬱陵島も日本領だったのです」
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   米田氏がいう「竹島が日本領であることを明示する多くの歴史的経緯と資料」とは、結局は大谷家が幕府から鬱陵島を「拝領」したとかの虚言を記した大谷家文書であるようです。こうした私文書は、日本政府ですら竹島=独島の領有権を主張する際にまったく用いなかったことはすでに書いたとおりです(注5)。
   櫻井氏が、竹島=独島を古来の日本領とする根拠は上の文につきるのですが、そこには日本政府が「固有領土」の根拠としている古文書はひとつも登場しませんでした。櫻井氏が不勉強なのか、それとも日本政府の根拠を薄弱と考えているのか、あるいはその両方かも知れません。
   櫻井氏の不勉強といえば、下記の文が目をひきます。
        −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   1696年(元禄9年)、徳川幕府と李朝の間で鬱陵島の帰属問題が生じ、幕府は争いを避けるために日本人の同島への渡海を禁じてしまった。
   江戸時代の日本は、武器としての刀が心を写しとる鑑となった時代でもある。争いを好まなかった時代なのだ。
   結果として鬱陵島は朝鮮領となった。しかしその時でさえも竹島は明白に日本の領土であり続けたのだ。
        −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(つづく)
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