下條正男氏への批判、『隠州視聴合紀』3
投稿者: hangetsujoh 投稿日時: 2004/09/05 22:23 投稿番号: [5596 / 18519]
さらにダメ押しを書くと、昔の日本人も「此州」を隠州と読んでいたようです。具体的にいうと、水戸黄門が編纂を始めた『大日本史』がそのような読み方をしました。
<于山国の歴史、『大日本史』>
http://www.han.org/a/half-moon/hm091.html#No.649
http://www.han.org/a/half-moon/hm091.html#No.650
『大日本史』における『隠州視聴合紀』の解釈では、竹島、松島を隠岐の属島179に含めず、「我が版図」扱いにしませんでした。かわりに『隠岐古記』や『隠岐紀行』から松島、竹島を「我が版図」と考えました。ただし、どうしてそのようになったのかは誰も知らないとつけ加えました(注13)。
この資料の存在により、はからずも日本政府や下條正男氏の『隠州視聴合紀』に関する解釈は我田引水だったことがはっきりしました。
「此州」を「隠州」と解釈したのは堀和生氏も同様ですが、最近では大西俊輝氏も韓国側の見解を支持してか、こう記しました。
「さて戌亥(いぬい)の方向を、二日と一夜たどれば島あり、松島という。そこから一日程にして竹島がある。これは俗に言う磯竹島のことである。竹や魚や海鹿(あしか)が多い。此の二島は無人の地である。ここから高麗を見るに、隠州から雲州を望むが如き有様である。してみると日本の乾(いぬい)の地とは、此の隠州を以て限りと為すものであろうか。云々(注14)」
妥当な訳です。なお、韓国側の主張については次回記します。
(注1)斉藤豊仙 『隠州視聴合紀』(1667年)
(『續々群書類従 第九』圖書刊行會,1906,P450より引用したが、論文によっては下記と一部異なる。書名も下條氏は『隠州視聴合記』としたが、下記『續々群書類従 第九』では『隠州視聴合紀』となっており、「紀」の字が使われている)
隠州視聴合紀 巻一
国代記
隠州在北海中 故云隠岐島・・・従是 南至雲州美穂関三十五里 辰巳至伯州赤碕浦四十里 未申至石州温泉津五十八里 自子至卯 無可往地 戍亥間行二日一夜有松島 又一日程有竹島(俗言磯竹島 多竹魚海鹿)此二島無人之地 見高麗如自雲岐(ママ)望隠岐(ママ) 然則日本之乾地 以此州為限矣
(注2)愼𨉷廈『独島領有権資料の探求、第4巻』(韓国語)独島研究保全協会,2001
(つづく)
<于山国の歴史、『大日本史』>
http://www.han.org/a/half-moon/hm091.html#No.649
http://www.han.org/a/half-moon/hm091.html#No.650
『大日本史』における『隠州視聴合紀』の解釈では、竹島、松島を隠岐の属島179に含めず、「我が版図」扱いにしませんでした。かわりに『隠岐古記』や『隠岐紀行』から松島、竹島を「我が版図」と考えました。ただし、どうしてそのようになったのかは誰も知らないとつけ加えました(注13)。
この資料の存在により、はからずも日本政府や下條正男氏の『隠州視聴合紀』に関する解釈は我田引水だったことがはっきりしました。
「此州」を「隠州」と解釈したのは堀和生氏も同様ですが、最近では大西俊輝氏も韓国側の見解を支持してか、こう記しました。
「さて戌亥(いぬい)の方向を、二日と一夜たどれば島あり、松島という。そこから一日程にして竹島がある。これは俗に言う磯竹島のことである。竹や魚や海鹿(あしか)が多い。此の二島は無人の地である。ここから高麗を見るに、隠州から雲州を望むが如き有様である。してみると日本の乾(いぬい)の地とは、此の隠州を以て限りと為すものであろうか。云々(注14)」
妥当な訳です。なお、韓国側の主張については次回記します。
(注1)斉藤豊仙 『隠州視聴合紀』(1667年)
(『續々群書類従 第九』圖書刊行會,1906,P450より引用したが、論文によっては下記と一部異なる。書名も下條氏は『隠州視聴合記』としたが、下記『續々群書類従 第九』では『隠州視聴合紀』となっており、「紀」の字が使われている)
隠州視聴合紀 巻一
国代記
隠州在北海中 故云隠岐島・・・従是 南至雲州美穂関三十五里 辰巳至伯州赤碕浦四十里 未申至石州温泉津五十八里 自子至卯 無可往地 戍亥間行二日一夜有松島 又一日程有竹島(俗言磯竹島 多竹魚海鹿)此二島無人之地 見高麗如自雲岐(ママ)望隠岐(ママ) 然則日本之乾地 以此州為限矣
(注2)愼𨉷廈『独島領有権資料の探求、第4巻』(韓国語)独島研究保全協会,2001
(つづく)
これは メッセージ 5595 (hangetsujoh さん)への返信です.
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