竹島

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

安龍福の于山島像、竹嶼編2

投稿者: ban_wol_seong 投稿日時: 2006/03/26 16:51 投稿番号: [12626 / 18519]
   下條氏は、このように方角を重視して、前回書いたように<欝陵島の北東に位置する「竹嶼」を于山島と認識していた安龍福>と速断しましたが、これも典型的な「我田引水的 文献解釈」のように思えます。
   まず重要なポイントは、于山島の位置です。下條氏のいう「竹嶼」は鬱陵島の東わずか2kmの所に位置する島なので、距離的に「一日」の路法という供述に全然合いません。

   つぎに重要なのは、安龍福が于山島をみた回数です。安龍福が活動した海域が島の東南部から「反時計回り」で北部までとすると、竹嶼はほとんど毎日のように見えます。なお、下條氏は「時計回り」と記しましたが、文脈からすると「反時計回り」の間違いと思われます。
   安龍福の欝陵島における滞在期間は数週間以上なので、その間に竹嶼を「ようやく二度」どころか毎日のように見たことでしょう。逆に、長期の滞在で「ようやく二度」しか見れない島は、それこそ竹島=独島であると言ってさしつかえありません。

   しかも、この場合でも下條氏の指摘する方角の違いは合理的に説明可能です。安龍福が于山島を見た位置は記録にありませんが、于山島が見える場所は欝陵島の海辺ではありえません。そこから于山島は物理的に見えないからです。見える場所は、欝陵島内なら 200m以上の高所か、あるいは海上なら欝陵島から15km以上も竹島=独島よりの地点のどちらかになります。
   欝陵島の高所から竹島=独島をみる場合は、よほど天気や光の加減が良くないと見えません。現在、欝陵島から竹島=独島が見える日は大体1年の1/7くらいとされています。
   もし安龍福が高所から于山島を二度見たのなら、確率的にいうと、かれは14回も山を登ったことになります。しかし、海が活動場所である漁夫には、それは考えにくいところです。やはり、かれは海上から于山島を見たとするのが妥当と思われます。
   その場合、同島から15kmも離れた海上から于山島を見ることになるので、よほど三角測量の原理がわかったうえで、目撃地点の位置や距離、方角を正確に知らないと、欝陵島からみた于山島の方向は正確にはわかりません。そのような状況はまず無理でしょう。そうなると、安が二回しか見ていない島の方向を北東方向と見誤ることは十分考えられます。

   ちなみに竹島=独島の方向は平面地図で見ても鬱陵島の東南東あたりにあたりますが、実際は下條式に8方位の分類でいえば同島は「東南」ではなく「東」に位置します。したがって、たとえ于山島を欝陵島の東北と認識したとしてもそれほど重大な間違いでもありません。
   なお、正確には球面三角法を修正したヒューベニの拡張式(注2)で方向を計算すると、鬱陵島の中心である聖人峰から竹島=独島は真東から南18度の方角になり、東南東より少し北寄りです。

   以上の考察からすると、安龍福やそれ以前の朝鮮漁夫は于山島の位置を正しく現在の竹島=独島と認識していたと思われます。そうした知識があったからこそ、欝陵島調査団の張漢相が欝陵島の中峯から米粒くらいにしかみえない竹島=独島を発見できたのだろうと思います。
   さらに張漢相の報告書は島までの距離を三百余里(120km)とかなり正確に記述しましたが、それはやはり距離に関する予備知識があってこそ可能で、目視で三百余里と推測するのはほぼ不可能と思われます。

(つづく)
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)