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北杜夫の本は

投稿者: kuuboakagi00 投稿日時: 2006/08/18 01:55 投稿番号: [4389 / 7270]
私も読んだことがあります。当該個所もおぼろげにおぼえていました。

この本は当時の中学生の感性、思想が知れると言うことで、大変興味深かったとおもいます。その他の点で興味深かったのは、「昭和風雲録」という本のことが紹介されていることでした。どうもこの本は5.15事件や2.26事件のことを「賞賛」しているらしい。

北の本はこの昭和風雲録を引用します。
「世上如何に浮薄なる饒舌が充ちているとも、静夜露の降る時、瞑して耳を澄ませば、心有るものには、一筋に向かうとうとうたる歴史の流れをみずから聞き取ることができるであろう。それはまた過去幾千年、われらの祖先が身をもって拓いてきた大道である」

「私たちは、小さな子供で何もわからなかった5.15事件、2.26事件を、昭和維新の観念をこの本で読んだ。そして読みまわされてぼろぼろになった本には何か不思議な運命の手が加わっているようであった」(本を読んでいる友人の家が空襲で焼け、本も焼けただろうとおもっていたら、その直前に別の友人が借りていた、などということが連続して起こったらしい)。

考えてみたら、この昭和風雲録という本はふしぎな本です。発行は昭和15年。2.26事件で青年将校を処刑してからわずか3年。スターリンに処刑されたトパチェフスキー将軍を礼賛する本が処刑の3年後にでるはずがない。日本人と言うのは不思議だなあ、と思ったものでした。

で、この本の題名は記憶にあったのですが、あるとき、神保町からやや外れたちっぽけな古本屋でこの本をみつけたのです。当時の金で数千円。今で言うと1万数千円と言う感じでしょうか。古本屋めぐりをやって見つけた本で一番うれしく思った本でした。

昭和初期の日本の社会情勢、経済情勢を数字を挙げて論じている部分もあり、結構この点でも勉強になりました。当時の「デフレ」にいかに国民が苦しんだかなどがわかります。
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