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克日

投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/03/14 19:02 投稿番号: [3660 / 7270]
西江大学教授(政治学)李相禹氏の「ある解放世代の克日宣言」という文章の一部である

(A)歴史を初めて学びかけた幼いころ、われわれが日本に対して覚え始めた感情は憎しみだった。人間としてとうていなしえぬような蛮行を、善良な隣国の民に加えても、反省することを知らぬ倭人に対する憎しみは、幼年にとって心理的復讐心となったものだ。いつかはわれわれも日本を占領して、倭人がわれわれに加えたのと全く同じ悪行を、その通りに彼らにしかけてやろうと思い定めた。第二次大戦史を読みながら、アメリカの最大の失策は、原子爆弾をちっぽけな二つの都市に投じたことだと残念がった。なぜ倭人たちの悪の親玉たちが集まっている東京に、大きな核爆弾を一つ落として粉砕できなかったのかという不満と、どうして日本を分割占領して北日本・南日本に分け、互いに争わせなかったのかという口惜しさが大きかった。

(B)つぎに生じたのは自責感だった。なぜ、われわれは報復することを知らぬ馬鹿だったのかという思いだった。だいたい高校・大学のころの思いだった。悪辣な倭人と対してきたのは、一日や二日のことではないのに、なぜ一度もぴしっと懲らしめることができなかったのかという口惜しさだった。(中略)国力の盛衰は、長い時間を経てみれば、それぞれ起伏のあるものだ。ある時、衰えていてやっつけられたのなら、また力を整えて仕返ししなければならなかったのではないかという考えから、祖先の無能を責め、憎みさえした。

(C)分別がさらについて、学生を教えるようになるころから、こうした狭い考えがだんだん毅然とした「克日」(後に紹介)の姿勢に固まっていった。日本を憎む学生に、憎んだりせず、彼らに勝つよう努力せよとさとし、愚かな祖先を責める若者に、われわれの世代からは、堂々と日本に与えるものは与え、やり返すものはやり返そうといいきかせた。日本のいい点は学んで追い越そうと強調し、倭人一人一人よりましな韓国人になることが、日本に勝つ道だといいきかせた。日本の労働者の生産性の七分の一の生産性しか持たぬわれわれが、日本を非難してみたとて笑い草になるばかりだといいきかせた。彼らが八時間働けば、われわれは一六時間働き、彼らを追い越さなければならぬと強調した。

(D)個人でも民族でも、自分の価値は自分が決めるものだ。わずかな外貨のため、大割引きで日本観光客の誘致に熱を上げたり、日本の帝国大学卒業を鼻にかけたり、日本の小説を引き写したり、日本語のできることを自慢にしたり、総督府官吏だったこと、はては日本軍隊の将校だった経歴を得意がる姿勢では、精神的にもう日本に敗けているのだとさとした。そして大韓民国建国後、最大の政治的失策は、植民地時代の残滓を清算できなかったことだと教えた。(中略)なぜ、きちんと植民地時代と新時代の間に一線を画すことができなかったのか。こうしたいいかげんな過去の清算作業の後遺症が、今日の韓日関係で日本の傲慢を助長してきたのであり、国内では民族自尊心を曇らせたのだと力説したりもした。
(朝鮮日報 1982.9.2)
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