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イ・ヨンフン教授インタビュー③

投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/01/02 00:52 投稿番号: [3231 / 7270]
○誰も抵抗することができなくなった「民族主義」の弊害がとても大きい

(問) 実は私どものような運動圏でも、民族主義を極端に活用しました。左右皆が民族主義を先導した結果に見えますが、どうしてこんな現象が起ったのでしょうか?

   19世紀までは民族という感情はなかったのです。例えば、今日韓国人たちが理解している白頭山のイメージは朝鮮王朝時代には存在しなかったし、民族という言葉もなかったのです。民族という言葉は、日露戦争以後に日本から輸入されて、崔南善の「3.1独立宣言書」で公式化され、その後に知識人を中心に普遍的に使われるようになりました。特に1920〜1921 年に、レーニンの民族問題に対する国際コミンテルン路線が確立されてから、「民族」は重要な革命的範疇として神話化されるようになりますね。結局、韓国人の自己の再生のための念願と胎動、そして国際社会主義運動の二つが結合して力強い政治イデオロギーに昇格したのです。
   解放以後は、韓国・北韓の執権勢力は皆、徹底的に民族を神話化しました。「開天節」を定めて檀君神話を国家神話として作ったことや、白頭山を「民族の霊山」に神格化したことなどがそれですね。「白頭山の空に太極旗を翻そう」というふうに民族主義を鼓吹して来たはずです。 植民地時代の過程で経験した無意識的な精神的変化を、政治的イデオロギーに組職化したのだと考えられます。より極端なのが北朝鮮で、韓国はもうちょっと理性的な姿を帯びてはいますが、李承晩と朴正煕前大統領、皆民族主義を重要な政治的統合イデオロギーにしたし、更には、権威主義に抵抗する民主化勢力も民族主義を政治的動員の手段として活用しました。「民族」は、誰も抵抗することができない概念になってしまった感じです。

(問) 民族主義が肯定的な面と否定的な面を同時に持っていると見なければならないのですか?

   植民地時代にはもちろん肯定的役割があったと思います。今日、朝鮮人が現代韓国人として再生する過程では民族主義の役割は大きかったと見ますが、少なくとも民主化になった以後の民族主義は、否定的側面だけが大きいと思います。

(続く)
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