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>キューポラのある町

投稿者: honto_gou 投稿日時: 2005/04/04 11:14 投稿番号: [2214 / 7270]
ユスラさん>高校時代にサユリストだった僕が,同じくサユリストだった友人数人と一緒に池袋までオールナイトで見に行ったうちの一作です.

この作品は(テレビで)観ているはずなんですが、それは恐らく小学生の頃だったと思います。それで残念ながらストーリの記憶が殆どなく、今度機会があったら是非観てみたいと思っていました。

  さて、井筒監督の最新作「パッチギ!」に対する中々興味深い論考が「諸君」の4月号ありました。

「パッチギ!」は朝鮮総連翼賛映画か 能天気な「帰国事業」の描き方
http://cite.data-room.info/index.php?ID=T70021012005421900000000000 22400

その中にこの帰国事業について「キューポラのある街」について言及しているところがあります。

能天気な「帰国事業」の描き方
http://cite.data-room.info/index.php?ID=T70021012005421900000000000 22400

>ちなみに、映画「キューポラのある街」(浦山桐郎監督、一九六二年)には、主人公(吉永小百合)の友人が父親と共に「帰国事業」で北朝鮮に旅立つところを、見送られるシーンがある。そこでは、在日朝鮮人が集まり、高らかに数本の北朝鮮旗を掲げ、「朝鮮民主主義人民共和国・帰国者集団」というノボリを立て、そして「朝鮮民主主義人民共和国万歳!」の掛け声の後、「金日成将軍の歌」が歌われる中、帰国者が旅立っていくという極めてリアルな描写がなされている。

  実はこの一九六二年は微妙な時期で、その少し前に書かれていますが、

>また、帰国事業の真っ只中の一九六二年に、帰国事業の悲惨さを告発するために刊行された、在日の関貴星による『楽園の夢破れて   北朝鮮の真相』(全貌社、一九六二年、一九九七年亜紀書房より復刊)において、北朝鮮が在日朝鮮人の帰国を促進した理由をはっきりと「人的資源の確保」として、左のように指摘している。

  まあ、実際この「キューポラの街」が撮られて頃には既にある程度、北朝鮮は「地上の楽園」ならぬ「地上の地獄」であることが、一部の人たちによって伝えられているようです。すると、

ユスラさん>三平の「北鮮に戻っても貧乏だろうけど,今だって充分に貧乏なんだから,これ以上貧乏になりようがねえや,あははは」

の「北に戻っても貧乏だけど」のセリフの意味を考えてしまいました。当時は、どの程度の認識でいたのか。少なくても、北に帰れば、単純にバラ色だというふうに考えていたセリフとは思えません。そうすると、当時の北の実情を薄々知りつつ、この表現がぎりぎり限界だったのかなとも想像できます。浦山桐郎監督の政治的スタンスとかは全く解らないのですが、少なくても「パッチギ!」よりは、はるかまともに「帰国事業」につして描写しているようです。というよりも、リアルタイムな映画であれば明らかな嘘はつけませんからね。

  そうすると、当時の事を知らない人が増えてくると、「パッチギ!」みたいなに、間違った前提をもとに無知な観客をミスリードするような映画も出てくるということもこの「キューポラの街」の帰国事業の描写の違いで感じました。

  ついでながら、論考には、

>〈「帰国同胞の夢と希望が絶望にかわるのは、祖国に着いたその日だ。われわれ   がはじめて泊まった清津招待所ですべてがウソであることに気づいた。そこでわれわれは、学校に行くなんてことが、祖国ではとんでもないぜい沢であるのを知らされ、絶望感に襲われた」〉(二五五頁)

  とありますが、鄭大均氏の「在日韓国人の終焉」には

鄭大均 在日韓国人の終焉
http://cite.data-room.info/index.php?ID=T800330120020010

第三章   帰国と帰化と在日の歴史
http://cite.data-room.info/index.php?ID=T80033012002030000000000000 04500

>乗ったばかりの船の中で、帰国者は立て続けのショックを受けた。(略)新潟を出て何時間も経たないうちに、もう肉体的にも精神的にも、ダウン寸前の状態だった。それに、船酔いに見舞われる人が多く、あちこちで吐き気を催し、嘔吐する人が見られた。

>外に出て、冷たい風に当たりたかった。(略)

>誰かれなしに口にするのは、まさか、まさかという言葉。こんなはずじゃない。これからいったいどうなるのか、という疑念と不安だった。そのうちに言葉数
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