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安田敏朗『「言語」の構築』

投稿者: bosintang 投稿日時: 2002/01/19 11:43 投稿番号: [532 / 3669]
J_Fookerさん、こんにちは。
>「「言語」の構築―小倉進平と植民地朝鮮」安田敏朗 (著)   三元社
という本を読まれた方が居られましたら、感想など聞かせてください。

残念ながら私は読んだことがありません。
著者は、最近になってつぎつぎに本を出しているようですが、
http://www.hit-u.ac.jp/gengo/top/Graphics/yasuda-j.htm
まだ私の蔵書には入っていません。でも、非常に面白そうな本ですね。
〈目次〉
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/054.html

著者の主張の大筋は、ここで読むことができるようです。
http://www.mfj.gr.jp/colloque_9910/resume/Yasuda.html

>韓カテではときどき、日帝は民族語を弾圧したのか、それとも普及させたのか?が話題になるんですが、そのとき小倉進平博士の業績がよく持ち出されるんで、ちょっと興味を持っています。

小倉進平については、『増訂 朝鮮語学史』の復刻版(刀江書院1964)を持っていましたが、そのあたりのことを勉強中の留学生に貸与したままになっています。非常にすぐれた文献解題の書です。

小倉進平(1882‐1944)は、1906年東京帝国大学文科大学(言語学)を卒業,11年渡鮮、26年京城帝国大学教授となり,33年東京帝国大学教授に転任,43年停年退官。
未開拓であった朝鮮語の研究に献身的に努力して歴史的研究にすぐれた成果をあげ,朝鮮語学の基礎を築いた。主要著作は、『郷歌及び吏読の研究』(1929)、『朝鮮語に於ける謙譲法・尊敬法の助動詞』(1938),『増訂朝鮮語学史』(1940),各地をくまなく調査した方言研究の成果を集大成した遺著『朝鮮語方言の研究』(1944)など。

川村湊『作文のなかの大日本帝国』
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835396&tid=a2a1a53a5ja5a24xoa2bdqc0ra2a1&sid=1835396&mid=63
では、東京帝大の言語学科同窓、橋本進吉(日本語)、金田一京助(アイヌ語)、伊波普猷(琉球語)、後藤朝太郎(中国語)とならんで、大日本帝国の言語帝国主義政策の先兵のような書かれ方をしているけれど、業績を見る限り、純粋にアカデミズムの世界の人だったと思う。

日本人の中で、朝鮮語の最高権威だったはずだから、朝鮮語の標準化、ハングル正書法の制定に影響力は発揮しただろうね。

ハングル普及については、朝鮮時代の書堂で正式に教えられたことがなく、日本が整備した近代教育制度のなかで初めて体系的に教えられたわけだから、日本がその普及に貢献したのは事実。ただし、当時の「国語」は日本語であり、本来、朝鮮民族にとっての「国語」であるべき「朝鮮語」が「外国語」の地位におとしめられ、「弾圧された」のも事実だと思います。
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