先達の苦労4
投稿者: samurai_03_japanjp 投稿日時: 2005/10/09 01:54 投稿番号: [28498 / 49973]
(【国は腐敗し搾取と収奪は横行し人民は塗炭の苦しみにあり】続き)
このような情勢により、人民は間々蓄財の者があるも、皆その床下の土中などに隠匿し、
真に赤貧の体をなし、その禍を避けると言う
[その実状は目下現に観るものが多い]。
また、官吏の職位につく者は悉く苞苴(賄賂)を以って就く。
水陸軍統営の主将すなわち統制使から各水陸の節度使のような者に至っても、
私営のために一つの武備に心掛ける暇もないものと見え、釜山鎮を始め、
未だかって武器類を求めるなどのことなく
[賄賂おおいに行われる国であるから、もし求める事情があるなら刀剣、
短銃などいずれ我が公館から幾分かこれらを買い求める者があろうに、
かつてそのことがない。
ただし、京城からは小銃、大砲など少々求めることはある]、
何かの備えをしたということを聞かない。現に水営(海軍)の常備艦を見るに悉く朽ちくずれて使えなくなってから久しきものと見える。
しかし大典会通などの(重要儀式)が展開すれば形の如く整頓する。
いったいこの国の制典は紙上に徒列するのみで実際とは違うものである。
(官位職位などの)試験に合格することも銭の力によってなり、
「丁年、輩一書を習い、一つ文を読み、一つ弓を引く(成年男子の習い)」
も皆ことごとくその志は、行く行くは随意に土民を絞るの資とするにあるのみ。
ゆえに人民の苦しみの思い遣られて憫然たる状は今まで見聞するところなるが、一昨年に稀有の飢饉に際し、
餓死者の路に横たわるに至っても政府は、こちらから勧めた買米にも着手せず、
ただ天命なりと言って救済をせず、近頃に至っては色々新規の課税が多い。
[租税は田畑、船舶、芦田、塩田などの他に収米と称するものがあって、
これは我が国の区入費(地方税)というようなものから、
官吏出張などから種々の臨時に収めるという「今新規」の税というものも
多くはこの取立てのかさむを言うのであろう。
また項願納米と言うものもあると聞く。]
(続く)
これは メッセージ 28497 (samurai_03_japanjp さん)への返信です.
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