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戦陣訓(全文)その2

投稿者: samurai_03_japanjp 投稿日時: 2005/04/13 22:42 投稿番号: [20769 / 49973]
本訓   其の二

第一   敬神
  神霊上に在りて照覧し給ふ。
  心を正し身を修め篤く敬神の誠を捧げ、常に忠孝を心に念じ、仰いで神明の加護に恥ぢざるべし。

第二   孝道
  忠孝一本は我が国道義の精粋にして、忠誠の士は又必ず純情の孝子なり。
  戦陣深く父母の志を体して、克く尽忠の大義に徹し、以て祖先の遺風を顕彰せんことを期すべし。

第三   敬礼挙措
  敬礼は至純の服従心の発露にして、又上下一致の表現なり。戦陣の間特に厳正なる敬礼を行はざるべからず。
  礼節の精神内に充溢し、挙措謹厳にして端正なるは強き武人たるの証左なり。

第四   戦友道
  戦友の道義は、大義の下死生相結び、互に信頼の至情を致し、常に切磋琢磨し、緩急相救ひ、非違相戒めて、倶に軍人の本分を完うするに在り。

第五   率先躬行
  幹部は熱誠以て百行の範たるべし。上正しからざけば下必ず紊る。
  戦陣は実行を尚ぶ。躬を以て衆に先んじ毅然として行ふべし。

第六   責任
  任務は神聖なり。責任は極めて重し。一業一務忽せにせず、心魂を傾注して一切の手段を尽くし、之が達成に遺憾なきを期すべし。
  責任を重んずる者、是真に戦場に於ける最大の勇者なり。

第七   生死観
  死生を貫くものは崇高なる献身奉公の精神なり。
  生死を超越し一意任務の完遂に邁進すべし。身心一切の力を尽くし、従容として悠久の大義に生くることを悦びとすべし。

第八   名を惜しむ
  恥を知る者は強し。常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励して其の期待に答ふべし。生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ。

第九   質実剛健
  質実以て陣中の起居を律し、剛健なる士風を作興し、旺盛なる士気を振起すべし。
  陣中の生活は簡素ならざるべからず。不自由は常なるを思ひ、毎事節約に努むべし。奢侈は勇猛の精神を蝕むものなり。

第十   清廉潔白
  清廉潔白は、武人気質の由つて立つ所なり。己に克つこと能はずして物慾に捉はるる者、争でか皇国に身命を捧ぐるを得ん。
  身を持するに冷厳なれ。事に処するに公正なれ。行ひて俯仰天地に愧ぢざるべし。
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