頑張れパレスチナ!(第2版)

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ナチスとシオニストの協力関係3

投稿者: jyonnconner 投稿日時: 2006/11/26 23:04 投稿番号: [1136 / 2525]
●アメリカでは「ハーヴァラ協定」に対する反対は、数十万人のユダヤ人労働者を擁する婦人服産業の労働組合で特に強かった。ユダヤ労働委員会議長バルーフ・チャーニイ・ヴラデックは、「ハーヴァラ協定」を推進する組織指導者ベルル・ロッカーと、ニューヨークで公開討論を行なった。ヴラデックはベルル・ロッカーの明らかな言い逃れによってごまかされず、攻撃をやめなかった。

ヴラデックは言った。

「諸君は今から最後の審判の日までしゃべり続ければよい。しかしそれはきわめて破廉恥な二重帳簿をつけ続けるようなものだ。誰もボイコット破りをすべきでない、しかしパレスチナのユダヤ人は別!   誰もドイツと取り引きしてはならない。しかしシオニスト機構は別!

……『ハーヴァラ協定』の主目的はドイツのユダヤ人を救うことではなく、パレスチナの様々な組織を強化することにある。パレスチナは近東のボイコット破りを公然と行なうエージェントになっている。『ハーヴァラ協定』のニュースが最初に明らかになった時、ベルル・ロッカーは『シオニスト機関はひとつとしてハーヴァラとは通じていない』と言った。

……ここから私が出せる結論はただ1つ。『ハーヴァラ協定』はユダヤ人の汚点であり世界の汚点である。」

●反シオニズムのユダヤ人で、著名な歴史研究家のレニ・ブレンナーは次のように述べている。

「『ハーヴァラ協定』がユダヤ人のたくさんの命を救ったというような言い訳は全て、事柄を真剣に検討する埒の外としておく必要がある。……1930年代に『ハーヴァラ協定』が機能していた時期には、できる限り多くのユダヤ人を助けるという観点からこの協定を弁護する者はまるでいなかった。その当時の言い訳も、富を救えるというものであって、ユダヤ人の命を救うなどというものではなかった。」

■■■第3章:ナチスはユダヤ人内部の違いを見分けていた

■■ハイドリヒのユダヤ人論

●興味深いことに、ナチスの幹部ラインハルト・ハイドリヒは、SS保安部長時代の1935年に、親衛隊の機関紙『黒服将校団』に寄せた「見えざる敵」と題する論文で、ユダヤ人内部の違いを見分ける理論を展開し、次のように書いていた。

「ユダヤ人を、シオニストと同化主義者の集団の2つのカテゴリーに分けるべきである。シオニストは率直に人種主義の信念を表明し、パレスチナへの移民による独自のユダヤ人国家建設計画を推進している。……われわれの正しい願望と、優れた公式命令には、彼らと共通するものがある。」

●また、ナチス・ドイツ内部のシオニスト組織の特権的地位については、ババリアのゲシュタポが1935年1月28日に、警察に対して出した回状がある。

「シオニスト組織のメンバーは、パレスチナへの移住を方針とする活動を行なっているので、ドイツの同化主義者のメンバーに対するのと同様な厳密さで対処してはならない。」(『1930年代のナチ法の下におけるシオニストと非シオニスト』)

■■ローゼンベルクのユダヤ人論

●ナチ党の理論的指導者として活躍したアルフレート・ローゼンベルクは、1937年に発表した論文『転換期におけるユダヤ人の足跡』の中で、「シオニズムを積極的に支援すべきである」とし、「相当数のドイツのユダヤ人を毎年パレスチナに向けて送り出すべきだ」と論じていた。

●そしてこの言葉通り、ナチスのユダヤ人「東方移送計画」の最初の目標地は、シオニスト指導者との会見の中で、すでにユダヤ人の入植が進んでいたパレスチナに定められた。

しかし、パレスチナの信託統治権を握っていたイギリスとの間で費用の問題などの話がつかなかったため、以後、フランス領だったマダガスカル島が候補に挙がったり、占領下のロシアという話になったり、まさに二転三転したのである。が、その間にも、さまざまなルートを使ったパレスチナへの移住は続いていたのであった。
(中略)
●1944年、ナチス帝国の敗色が濃厚になる中、SS長官ハインリッヒ・ヒムラーなどのナチス指導者は、ハンガリーに残るユダヤ人は、殺すよりもスイスを仲介とした西側との交渉のためのカードとして温存したほうが得策かもしれない、と考えていた。

ハンガリーの首都ブダペストでは、シオニスト組織の最高幹部であるルドルフ・カストナーとアドルフ・アイヒマンの2人が、ヒムラーと連絡をとりつつ様々な可能性を模索し、ある秘密の合意に達した。それは、カストナーが選び出したユダヤ人1685人を列車で秘密裏にスイスへ脱出させるというものだった。カストナー自身も加わって作成した乗客リストには、彼の家族、友人、シオニズム運動の長老指導者たちの名前が並んでいた。
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