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米澤邦男「捕鯨紛争の歴史」(6)

投稿者: r13812 投稿日時: 2011/06/06 20:55 投稿番号: [54313 / 62227]
無法な決議を強要された日本等にとって、この時点でIWC から脱退し、あるいは国際
司法の場での決着を図ること、特に司法の場に結着を求めることは、十分選択肢としてあ
り得たが、当時の日本経済摩擦とこれに伴う日本バッシング、グリーンピースなどが組織
した執拗な日本品ボイコット運動などを背景に日本政府はIWC での対決を選択する。
IWC の正常化を期待するといった現実離れの妄想にかられたわけではない。IWC を脱退
すれば、世界のマスコミの注視の中で直接対決し、卓越したわが方の科学調査を背景に相
手圧倒する貴重な機会を失う。我々の主張は、単に日本の利益のためではないとする確信
が、反捕鯨マキアベリズムと我々の戦うエネルギーとなったのである。事実、当時数の上
では、圧倒的な少数派にあったが、当時、論争の先頭に立った筆者に孤立感はなかった。
会場での論戦にも常に手応えを感じたし、82 年のモラトリアム決議の際、筆者が行った反
対演説にも長時間場内は静寂につつまれ、日本代表の演説には感動させるものがあったと
する評が翌日のロンドンオブザーバー紙に掲載されたとする記憶も今に新しい。筆者は、
翌1983 年のIWC 会議を最後にコミッショナーの職を辞したが、筆者に続く歴代のコミッ
ショナーも更に闘志を燃やし、文部省統計数理研究所等内外の学者の協力を得つつ、鯨類
科学調査の質を年々向上さ、彼等のマキアベリズムと嘘に徹底的な抗戦を続けてゆくこと
になるのである。
(注6)歴代の米国IWC 首席代表は、退任後、しばしばIWC の無法を慨嘆している。例えばカーター
政権当時の米国IWC 首席代表であり、NOAA 長官であったリチャード・フランク氏は、退任の際、
私の手を握り、米国のIWC 対策は、日本に対し不公正であったと伝えている。フランク氏の二代あ
とのIWC 首席代表ウイリアム・アロン氏も私の論敵であったが、同氏は退任後、米国国際法学会の
泰斗ウイリアム・バークワシントン大学教授等と共著で、1999 年アトランティックマンスリー5 月号
に「IWC を愚弄する輩」とする論文を寄稿、モラトリアム決議以降、IWC は法と科学を無視する茶
番劇の舞台と化したと論じている。又、島コミッショナーと相対したIWC 主席代表ジョン・クナウ
スNOAA 長官は、「持続的捕鯨の持続にむけて」とする国際法学者を中心とする論文集(2001 年)に
序文を寄せ「鯨資源の増大が愈々明らかになったという現実」の中で、IWC は誠意ある交渉という点
で今絶望的な状況にある。」と指摘している。
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