さあ!諸君!捕鯨問題だ!

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

BEKOFF「倫理と海洋哺乳類」9

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/10/06 18:30 投稿番号: [48286 / 62227]
いちおうCITESでも種、亜種の同定、名称統一の基準文献として公式採用
してる「海洋哺乳類辞典」なので、つづきを貼っておきます。

Encyclopedia of Marine Mammals, 2nd Edition
Edited by William F. Perrin, J. G.M. Thewissen and Bernd Wursig
2009
398ー402頁

【Ethics and Marine Mammals】by   Marc BEKOFF


IV. Keeping Animals in Captivity
A. Swimming with Dolphins

IV.   囚われた動物を保持すること
A.   イルカと泳ぐ(ドルフィンスウィム)

「ドルフィンスウィム」と、「ペッティング・プール」という二つの企画には
異論がとても多い。

「楽しい」、「動物は可愛い」、「スピリチュアルな体験だ」とその動機が
よく表現されるが、このような理由は行為を正当化するのに十分ではない。

人間とイルカの遭遇はイルカにネガティブな効果を与えるのではないかという
疑問が多くの注目をひいた。人間−イルカの相互干渉は騒々しく、ストレスに
満ちたものである。

ある研究によると囚われたイルカでは腎臓の肥大が見られ、これは頻繁に
人間にさらされる個体で特に顕著だということである。

イルカと泳ぐというプログラムの、イルカの行動および厚生に対する長期的
影響については、さらにシステマティックに調査しなければならない。
しかし証拠はすでにこれらの企画がイルカに長期的影響を与えている
ということを示している。

イルカと泳ぐプログラムは人間にとってリスキーである。
イルカは大きく、力の強い動物である。コントロールされていない
水泳プログラムのほうが危険であるように見えるが、コントロールされて
いるものでも致死的であるような重大リスクをともなっている。

ここで言う「コントロール」とは、イルカに指図を与えるトレーナーが
常時干渉行動を指示しているということである。「ノン・コントロール」
は偶発的な相互関係を許容する。

イルカ補助セラピー(DAT)に本当に効果があるのかどうかを知ることは
重要である。いくらかの調査者はイルカ補助セラピーにさまざまな
障害に対する治療効果があると主張する(たとえば、鬱病、自閉症、
脳性麻痺による知的遅延)。しかし他の調査者はこれに同意しない。

不適切な統計法の援用と対照グループ調査の欠落に批判が向けられている。
動物の人間に対するポジティブな効果を実験的に査定するということは
多くの場合、非常に困難である。多くのプログラムで、たとえば犬の
ように家畜化された動物で比較対照をし、イルカと同じような効果か、
それ以上の効果が達成できるかどうかということが検討されていない。

もう一つこの問題を考える上で重要な疑問は、囚われたイルカと接することで、
この動物や、あるいはおそらく他の動物について学ぶという教育効果が
成り立っているかどうかという問題である。イルカと接することが、実際に
人々の彼らに対する態度に変化を与えるかどうか、より多くの調査が必要で
ある。直観だけでは十分ではない。

現在のところ、囚われたイルカとの相互干渉が、非干渉的なプログラム
より教育上効果的だというしっかりした証拠は無い。

実際いくらかの海洋生物学者は、動物を野生から取り出して囚われの状態にし、
小さな水槽に入れて退屈させ、自由を奪い、不必要に殺すことが許容される
というメッセージを、このプログラムが伝えているのではないかと怖れている。

一緒に泳ぐには年を取りすぎたイルカや凶暴になったイルカの行き先についても
深刻な憂慮がある。さらに、このプログラムが人々に、野生で自由に泳いでいる
動物ともこの種の交流が可能であるという期待を抱かせるという憂慮もある。

ドルフィンスイム・プログラムに規則を与えようという試みもあったが、
ほとんど何もなされていない。アメリカ合衆国でこれらのプログラムを管轄し
規制する政令が(4年間の遅延の末)農務省、動植物検疫局(APHIS)から
1998年に出されたが、これは発効してすぐ、1999年4月に停止された。

当局のプレスリリースによると、「新たな規制の文言がいくらかの人々に
混乱を与えるということがわれわれの注意をひいた。これゆえ、われわれは
規制の実施を停止し、文言をより綿密に検討してより理解しやすいものに
改める」ということである。

(www.aphis.usda.gov/lpa/press/1999/04/ dolphin.
txt)
この人気のあるプログラムに関して、この期間で何らの規制も無い。
このイルカを搾取する儲けの多い産業の圧力で、連邦規制が停止された
と考えている人々もいる。
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)