南極海鯨類調査の新展開
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/09/23 22:36 投稿番号: [48079 / 62227]
>自分たちが目視で実施できることを示すのではなく、あらを探すだけの行為。
>反捕鯨が説得力を持ち得ない理由の一つがここにもあるのでしょうね。
水産庁がIWCに提出されてる論文を全然日本語訳、公表してくれないからね、
「説得力」を発揮すべき共通認識の場が成立してないのです。
以前、ここで話題になったテーマについての論文、一部貼っときます。
氷があって調査船や捕鯨船が入れない海域の航空調査についての論文ね。
1985年以来のIWC目視船調査の経緯から書き起こしているので、南極ミンク
クジラの生息数推定のやりかたについて、詳しくない方にもわかりやすい
でしょう。
過去のミンククジラ生息数推定で、岡村&北門推定よりはるかに低く、
IWC標準推定(ブランチ&バターワース推定)には近い推定値を出した
ブラヴィントン(豪)とヘドリー(スコットランド)が、この南極では
まったく新しい調査の作業にはじめから加わってますね。
旧態依然たる「調査捕鯨」でなにかがわかるかも、という時代はもうとっくに
終わっているのです。
=====
2009 SC/61/IA3
【AN AERIAL SURVEY FOR ANTARCTIC MINKE WHALES IN SEA ICE OFF EAST ANTARCTICA: A PILOT STUDY】
Kelly, N., Peel, D., Pike, D., Bravington, M.V. and Gales, N.
Abstract/ 要約
2008年1月のテスト飛行につづいて2008年12月の20日間、東南極東部ヴァンサンヌ湾
の海氷領域でナンキョクミンククジラ(Balaenoptera bonaerensis)を対象とした
先行的航空調査を行った。
この調査にはケイシー基地(66°17’S, 110° 32’E)から出発する固定翼機(CASA-212 400)
を利用した。
調査は二名の目視者を飛行機の両側に配置したダブルプラットフォームで行った。
目視データを補強するため、飛行機の底面にビデオ、赤外線、写真装置をとりつけ、
飛行機下部で目視者の視線の及ばない部分のクジラの存在を記録し、同時に海氷の
状態を記録した。
調査領域は長方形で、北側の南緯64° 47’から大陸岸に至る。西側境界線は 105°52’ E、
東側境界線は113° 15’Eであり、総面積は60,600 km2である。
横断線は10海里間隔の平行線であり、南北に走る。計画した総横断線長3,000kmを
上回り、41時間(9日間)の調査努力量は6,293kmに達した(多くの横断線は
くりかえし飛行となった)。
76頭のナンキョクミンククジラが53回の目視で確認された。グループサイズは
1頭から4頭までであった。
遠隔サンプリング標識リキャプチャー法を用いて検出関数を推定し、検出可能性
についての単純推定で、航空調査エリアのミンククジラ推定生息数はデザイン
ベース推定で1,220頭(CV=0.18)という結果を得た。
(#このCV=0.18というのは野生海洋哺乳類調査ではかなりいい精度だ)
これは暫定的推定であり、高度に単純化した推定方法である。これをIWC-SOWER
の接続する目視航海海域での最新のミンククジラ生息数推定(2007/08)と比較
すると、パックアイス領域のほうが動物の密度が高いように見える。
しかし双方の推定値は暫定的な単純分析法によるものであり、この比較はおそらく
有効ではないだろう。
しかし2008/09の夏が平均的な夏であったとすれば、ミンククジラが東南極の
一エリアのパックアイス海域で、検出可能な数が摂餌を行っているという証拠が
えられたと考えられる。
テスト飛行と先行的研究を終えて、南極におけるミンククジラの航空調査で
CASA-212機が有効であることが示された。
ヴァンサンヌ湾からシャクルトン氷棚を越えてデイヴィス海東にいたる大規模な
航空調査が2009/10年南半球夏に予定されている。
(以上、要約おわり)
>反捕鯨が説得力を持ち得ない理由の一つがここにもあるのでしょうね。
水産庁がIWCに提出されてる論文を全然日本語訳、公表してくれないからね、
「説得力」を発揮すべき共通認識の場が成立してないのです。
以前、ここで話題になったテーマについての論文、一部貼っときます。
氷があって調査船や捕鯨船が入れない海域の航空調査についての論文ね。
1985年以来のIWC目視船調査の経緯から書き起こしているので、南極ミンク
クジラの生息数推定のやりかたについて、詳しくない方にもわかりやすい
でしょう。
過去のミンククジラ生息数推定で、岡村&北門推定よりはるかに低く、
IWC標準推定(ブランチ&バターワース推定)には近い推定値を出した
ブラヴィントン(豪)とヘドリー(スコットランド)が、この南極では
まったく新しい調査の作業にはじめから加わってますね。
旧態依然たる「調査捕鯨」でなにかがわかるかも、という時代はもうとっくに
終わっているのです。
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2009 SC/61/IA3
【AN AERIAL SURVEY FOR ANTARCTIC MINKE WHALES IN SEA ICE OFF EAST ANTARCTICA: A PILOT STUDY】
Kelly, N., Peel, D., Pike, D., Bravington, M.V. and Gales, N.
Abstract/ 要約
2008年1月のテスト飛行につづいて2008年12月の20日間、東南極東部ヴァンサンヌ湾
の海氷領域でナンキョクミンククジラ(Balaenoptera bonaerensis)を対象とした
先行的航空調査を行った。
この調査にはケイシー基地(66°17’S, 110° 32’E)から出発する固定翼機(CASA-212 400)
を利用した。
調査は二名の目視者を飛行機の両側に配置したダブルプラットフォームで行った。
目視データを補強するため、飛行機の底面にビデオ、赤外線、写真装置をとりつけ、
飛行機下部で目視者の視線の及ばない部分のクジラの存在を記録し、同時に海氷の
状態を記録した。
調査領域は長方形で、北側の南緯64° 47’から大陸岸に至る。西側境界線は 105°52’ E、
東側境界線は113° 15’Eであり、総面積は60,600 km2である。
横断線は10海里間隔の平行線であり、南北に走る。計画した総横断線長3,000kmを
上回り、41時間(9日間)の調査努力量は6,293kmに達した(多くの横断線は
くりかえし飛行となった)。
76頭のナンキョクミンククジラが53回の目視で確認された。グループサイズは
1頭から4頭までであった。
遠隔サンプリング標識リキャプチャー法を用いて検出関数を推定し、検出可能性
についての単純推定で、航空調査エリアのミンククジラ推定生息数はデザイン
ベース推定で1,220頭(CV=0.18)という結果を得た。
(#このCV=0.18というのは野生海洋哺乳類調査ではかなりいい精度だ)
これは暫定的推定であり、高度に単純化した推定方法である。これをIWC-SOWER
の接続する目視航海海域での最新のミンククジラ生息数推定(2007/08)と比較
すると、パックアイス領域のほうが動物の密度が高いように見える。
しかし双方の推定値は暫定的な単純分析法によるものであり、この比較はおそらく
有効ではないだろう。
しかし2008/09の夏が平均的な夏であったとすれば、ミンククジラが東南極の
一エリアのパックアイス海域で、検出可能な数が摂餌を行っているという証拠が
えられたと考えられる。
テスト飛行と先行的研究を終えて、南極におけるミンククジラの航空調査で
CASA-212機が有効であることが示された。
ヴァンサンヌ湾からシャクルトン氷棚を越えてデイヴィス海東にいたる大規模な
航空調査が2009/10年南半球夏に予定されている。
(以上、要約おわり)
これは メッセージ 48071 (t57sss862 さん)への返信です.
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