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Re: BEKOFF「倫理と海洋哺乳類」5

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/09/19 08:07 投稿番号: [47886 / 62227]
>>他の実証科学的な項目ほど、専門家の間での意見の一致が得られにくい
>>ところですが、一応2002年の初版以後、非常に多くの人の目に触れて
>>更新されたものなので、それなりの意義はあるでしょう。


>反捕鯨という振り子の偏った側の意見を知るという意味はありますが、
>そのテーマが捕鯨問題の解決に繋がるかと言えば、そうはならないでしょうね。


とりあえず、欧米側の言い分を聴いてみようというのはよいことだね。
私も別に、ベッコーフの論理展開に全面的に賛成というわけではないですよ。

だけど、少なくとも「鯨カワイー」でやってるわけじゃないってことは
はっきりしてるね。日本でもだんだんそういうことに気付いてる人が
増えてるんじゃないかね。

問題解決に繋がるか繋がらないかは、とりあえずマスコミが「鯨カワイー欧米人」
キャンペーンを止めることからしか始まらないでしょうね。そうじゃないのに
そうだと、相手を勝手に決めつけてたら、問題解決というのは有り得ないです。

欧米だと、「オオカミの復活?トンデモネエ」から「復元したオオカミの監視と
管理、被害補償」への転換に10年から20年ぐらいかかっているそうだから、
まあ、一般の意識の転換にはかなり長い時間が必要だということは織り込まなきゃ
いけないな。

|動物のモラル上の地位に関する現在の議論では、野生動物と囚われている動物を
|より広く保護しようという「進歩的」傾向が明瞭である。

>まず、この考えがエゴイスティックですよね。
>「動物のモラル」から「家畜」を除外していますからね。

「家畜」の場合、生活習慣が何千年も前から人間に依存するように誘導されてきたし、
所有関係も、何代も前から誰かの所有物なので、モラル上の地位を実現するやり方に
違いが出るのはしょうがないですね。海洋哺乳類で家畜というのはいないわけで、
とりあえずこの辞典で「家畜問題」を扱わないのは妥当かと思います。

もちろん一般的な国内、国際論議で、家畜に対する扱い方の歴史的変遷やその論理と、
野生動物に関する扱いの論理に整合性があるかないかという議論は当然やるべきで
しょう。各文化圏、宗教圏で屠殺法に違いがあったりして、それなりに興味深い
テーマだと思います。
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