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近代捕鯨史第3章:捕鯨産業1

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/08/27 19:27 投稿番号: [47069 / 62227]
J. N. TONNESSEN   +   A.O. JOHNSEN著   ”THE HISTORY OF MODERN WHALING”
37ページ以下

3   THE WHALIG INDUSTRY

【第3章   捕鯨産業】

<The whale catcher   /捕鯨船(キャッチャーボート)>

後世の人々はフォインの名前を、巧妙な爆薬入り捕鯨銛と強く結びつけて
理解するので、彼がその他にも多くの点で捕鯨の発達に決定的な姿かたちを
与えたことを忘れがちである。捕鯨船(キャッチャーボート)もその一つ
である。

フォインの発注で造られたキャッチャーボートはその後60年間のキャッチャー
ボートの原型となった。前述したように、これはSpes et Fidesと名付けられたが、
建造したのはノルウェーの造船所で、1864年の漁期前に完成した。

驚くべきことにと言ったほうがよいかもしれないが、この船のエンジンは
公称20馬力(=指圧馬力50 i.h.p.)というかなり弱いものであり、泳ぐ速度の
早い鯨種のために設計したものとしては意外である。

しかしこの当時は、船足の早い捕鯨船で鯨を追いかけ、枯渇するまで捕り尽くす
という考え方をしていなかったのである。鯨に忍び寄り、おびえさせないために
できるだけ静かに走るエンジンを採用したのだった。

そもそも鯨にスピードで対抗できるような船とエンジンの設計は当時まだ
不可能だった。

それにしてもSpes et Fides のエンジンは弱すぎ、鯨がロープにつながれると
鯨の力にほとんど対抗することができず、そのために船の両側に3−4フィート
幅で水面下6−7フィートのところにチェックボードを付けていた。
このボードを斜め前方に開くと、鯨が船を引っ張ることが難しくなる。

フォイン自身の言葉によると、捕獲の成功に決定的だったのはメインエンジンで
駆動するウィンチだった。これにより、鯨の動きにあわせてロープを緩めたり
たぐり寄せたりすることが可能になった。同様に、鯨が死んでからも、鯨体を
引き寄せるのにウィンチは重要だった。

たとえば外洋で、ロープが急に引かれる衝撃を弱めるために、ロープはずんぐりした
ゴム製索環に懸架されたブロックの穴に通されていた。これをコンペンゼイターと
呼ぶ。コンペンゼイターを発明したのはロイズ(#米国の捕鯨者)であり、彼は
1866年に5年期限の特許権を取得していた。この特許期限が切れてから、フォインは
彼のウィンチ機構にこれを取り入れた。

彼自身はこう言っている。「この弾性のある索環こそが海上で鯨体を引き揚げる
ことを可能にした。これがなければ巨大な揺れの衝撃で何かがはずれ、鯨も
繋留の仕掛けも失われることになるだろう。」


(つづく)
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