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動物油は北欧州食文化/ナチスと日新丸2

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/08/23 19:16 投稿番号: [46987 / 62227]
J. N. TONNESSEN   &   A.O. JOHNSEN著『THE HISTORY OF MODERN WHALING』
367ページ以下
【第21章/1927-1931年の拡大】つづき


1928−28年に鯨油への水素添加の一手法が発明され、食用油脂として
優れた製品の製造に成功した。それまでは38°から40°だった鯨油の融点が
約30°に引き下げられたことが最も重要な点だった。

これにより、鯨油ほぼ100%のマーガリン生産が可能となった。
鯨油は食用油脂の中でも最も安価であり、水素添加に要する費用も
他の油に比べて安かった。

たとえば圧搾機で油を搾るべきコプラの値段がトンあたり23ポンド
であり、鯨油がトンあたり24ポンドとしても、水素添加した
マーガリン用のココナツ油が36ポンドであるのに対して鯨油脂は
29ポンドという具合である。

鯨油のもう一つの利点は、適切に純化するとより長く保蔵できる
ということである。

食用油脂の世界生産は1930年頃には約2100万トンであったと
推定されている。このうち520万トンほどが国際市場で取引され、
残りが生産国で消費された。

ヨーロッパの年間必要輸入量は純輸入(輸入-再輸出)で400万トン
ほどである。このうち鯨油でカバーできるのは約10%であり、
すなわち400,000トンあるいは2−400万バレルである。
正確にこの量が1932−6年の英国、ノルウェー間の合意で生産された。

ヨーロッパがこれだけ大量の鯨油を吸収しえたというのは、単に
マーガリン生産での鯨油比率が増加したということだけが原因なの
ではない。マーガリン消費そのものが顕著に増大したのである。

英国ではマーガリンに必要とされる原材料のシェアで、鯨油の
占める比率が1927年の16.8%から1933年の37.1%に上昇した。
一人当たりのマーガリン消費量は1929年、1930年にピークに
達した。

ドイツではマーガリン成分中の鯨油比率が1924年の9.8%から
1933年の39.1%に上昇した(さらに1935年には54.4%)。
一人当たりの年間マーガリン消費量は1925年の6.45kgから
1930年の7.93kgへと増大した。1.44kgの増加はそれほどのこと
とは思えないかもしれないが、人口7000万人近い国民に対して
だとこれは10万トン弱ということになる。

この増分を鯨油含有比率39%としてカバーするためだけで、
ドイツには約3万5000トンの鯨油輸入が必要となるが、この地区
(#欧州市場)の鯨油量は21万6000トンだった。

(つづく)
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