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「調査捕鯨、何調べてる?」(2)

投稿者: r13812 投稿日時: 2010/04/13 06:25 投稿番号: [43427 / 62227]
◇昨年度は820頭捕獲

母船では、重さや全長を測った後、解体して胃の内容物を調べ、耳垢栓(じ・こう・せん)(耳垢(みみ・あか)の固まり)や生殖腺、胎児、皮など各種サンプルを採集する。副産物の鯨肉は冷凍保存する。

サンプルの詳しい分析は帰港後。主に、年齢と食性、栄養状態、汚染物質の蓄積量を調べる。

年齢は、耳垢栓につくられる白色と茶色の「年輪」で推定する。年輪は、1年かけた回遊中の「栄養状態がいい時期」と「飢餓状態の時期」の違いでできると考えられている。クジラの耳穴はふさがって体内に埋まっており、耳垢は一生たまり続け、年輪幅は生殖可能な状態になった後に薄くなるため、成熟度がわかりやすいという。

栄養状態は皮下脂肪の厚さ、汚染物質の蓄積は肝臓や筋肉、皮下脂肪を分析、食性は胃の内容物を調べる。系統や群れの種類はDNAを解読して調べ、鯨研のデータベースに登録される。

2009年度の捕獲数は、北西太平洋がミンククジラ162頭、イワシクジラ100頭、ニタリクジラ50頭、マッコウクジラ1頭、南極海はクロミンククジラ506頭、ナガスクジラ1頭で、計820頭だった。


◇「殺さずできる」

国際環境NGOなど反捕鯨派は、約20年間の調査捕鯨で1万頭以上のクジラを捕獲したことから「年間50億〜60億円かかる費用を賄うために多くの鯨をとっている調査捕鯨は、商業捕鯨同然だ」(グリーンピース)などと非難、「非致死性調査で代替は可能」と主張している。かつて調査捕鯨の計画策定に携わった粕谷俊雄・元三重大教授(鯨類学)も「少数の捕獲による調査を完全否定はしないが、現状は合理的な資源管理を目指す国際捕鯨取締条約が認める範囲とは思えないほど大量の捕獲だ」と批判している。

一方、鯨研は「致死性調査は不可欠」とし、耳垢栓による年齢の調査や胃の内容物の確認といった意義を強調。捕獲頭数についても「統計学的に意味のある結果を得るための最低限の数」と説明している。
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