否決されたモナコ案(2)
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/30 20:49 投稿番号: [43245 / 62227]
http://www.cites.org/eng/cop/15/prop/E-15-Prop-19.pdf
CoP15 Prop. 19
(つづき)
8.現在の漁獲を原因とする死亡率で漁業を続けると、産卵群が
東系群で非常に低レベルになることが予測される。1970年レベルの
18%、漁獲が無かった時のレベルの6%になる。
漁獲原因の死亡率が高いということ、産卵群バイオマスが低い
ということ、漁獲能力の過剰キャパシティーが膨大であるという
こと、これらのことがらが結びつくと、水産業も高リスクとなり、
個体群崩壊のリスクも高くなるという状況が出現する。
Mackenzie et al. (2009) の研究は、北大西洋と地中海ですべての
クロマグロ捕獲がほとんど完全に禁止され、これが2008年から
2022年にかけて実施、履行されたとしても、個体数は続く数年間に
記録的低水準へ落ちこんでゆく可能性が強いと結論づけている。
9.西部大西洋系群へ加入する若齢魚の潜在力に関して、大きな
不確実性がある。
ICCAT科学者たちの直近のアセスメントによると、最も悲観的な
シナリオでは、完全禁漁にしても2019年までには系群は復元すること
はない。しかしこの時間的枠組みの中で、加入率に関するいくつかの
異なった仮定を置くと、回復が見込まれる。
最近、大型西部大西洋クロマグロで漁獲原因の死亡率が低下している。
TAC(漁獲可能量)が消化されておらず、この主要原因は米国の過少
漁獲である。2006−2008年には、実際の漁獲量は漁獲枠の40−80%の
間を推移している。
ICCATの科学者たちによると、米国の大型西部大西洋クロマグロ
漁獲量低下については、二つの説得力のある説明が有るとのこと
である。
第一の説明は、系群の空間的分布が変化したために、米国水産の
水揚げ高が異常に低下したというものである。第二の説明は、
西部大西洋個体群全体のサイズ自身が、近年の水準よりも基本的に
小さくなったというものである。
Safina and Klinger (2008)は、西大西洋クロマグロ系群が現在絶滅の
危険に直面しており、ただちに西部系群に関する漁獲モラトリアムが
実行されるべきであると示唆している。
これとは対照的に、ICCATの科学者たちは西大西洋系群の最近の
漁獲量低下が個体群崩壊の指標になっているということは示さな
かった。
ICCATの科学者たちはこの点について不確実性が存在すると考えて
おり、より多くの調査がなされなければならないとしている(Report of
the Standing Committee on Research and Statistics, October 2008)。
10.タイセイヨウクロマグロは地中海諸国では伝統的に鮮魚として
消費されており、日本の刺身市場および世界中の市場でも、もっとも
評価される魚種のうちのひとつである。
地中海での捕獲をもとにした畜養活動は東大西洋系群に対する漁獲圧を
悪化させた。
西大西洋洋系群の産卵を行っている魚に対する意図的な捕獲が、
カナダ沿岸で行われている。
それに加えて、メキシコ湾で他種類の漁業にともなう混獲で、西部
大西洋系群に漁獲死亡率がいくらか存在する。
11.地中海ではクロマグロはほとんど巻き網漁船で捕獲され、生きた
ままマグロ畜養場へ運ばれる。ここで魚は6−8ヶ月ほど肥育される。
漁船は多くの場合、マグロが後に畜養される国とは別の国からやって
くる。従ってこの生魚の畜養場への輸送は一般的に国際取引という
ことになる。
推定される畜養キャパシティーは2008年の漁獲可能量(TAC)の
約2倍である。漁船団の推定規模は、養魚場の示す枠に対して、
これに十分の供給を行うだけの現役漁獲能力を保有している。
12.屠殺処理されたのち、製品の大部分は冷凍製品として日本へ
輸出され、そこで寿司および刺身として消費される。
日本から2007年分としてICCATへ報告された冷凍加工クロマグロの
総輸入量は32,356トンであり、これに対してこの年の総漁獲許可量
は29,500トンであった。
欧州地中海諸国での域内消費、欧州内取引、西部大西洋および
地中海における日本船団の操業(2007年分として2,078トンと
報告されている)を計算に入れるならば、このICCAT輸入記録と
総漁獲許可量が明らかに不釣り合いであることがわかる。
これらすべての要因を総合すると、漁獲量が合法枠を大幅に越えて
いたということが示される(ICCAT科学者たちによると、2007年
には総計61,000トンにのぼる)。
(つづく)
CoP15 Prop. 19
(つづき)
8.現在の漁獲を原因とする死亡率で漁業を続けると、産卵群が
東系群で非常に低レベルになることが予測される。1970年レベルの
18%、漁獲が無かった時のレベルの6%になる。
漁獲原因の死亡率が高いということ、産卵群バイオマスが低い
ということ、漁獲能力の過剰キャパシティーが膨大であるという
こと、これらのことがらが結びつくと、水産業も高リスクとなり、
個体群崩壊のリスクも高くなるという状況が出現する。
Mackenzie et al. (2009) の研究は、北大西洋と地中海ですべての
クロマグロ捕獲がほとんど完全に禁止され、これが2008年から
2022年にかけて実施、履行されたとしても、個体数は続く数年間に
記録的低水準へ落ちこんでゆく可能性が強いと結論づけている。
9.西部大西洋系群へ加入する若齢魚の潜在力に関して、大きな
不確実性がある。
ICCAT科学者たちの直近のアセスメントによると、最も悲観的な
シナリオでは、完全禁漁にしても2019年までには系群は復元すること
はない。しかしこの時間的枠組みの中で、加入率に関するいくつかの
異なった仮定を置くと、回復が見込まれる。
最近、大型西部大西洋クロマグロで漁獲原因の死亡率が低下している。
TAC(漁獲可能量)が消化されておらず、この主要原因は米国の過少
漁獲である。2006−2008年には、実際の漁獲量は漁獲枠の40−80%の
間を推移している。
ICCATの科学者たちによると、米国の大型西部大西洋クロマグロ
漁獲量低下については、二つの説得力のある説明が有るとのこと
である。
第一の説明は、系群の空間的分布が変化したために、米国水産の
水揚げ高が異常に低下したというものである。第二の説明は、
西部大西洋個体群全体のサイズ自身が、近年の水準よりも基本的に
小さくなったというものである。
Safina and Klinger (2008)は、西大西洋クロマグロ系群が現在絶滅の
危険に直面しており、ただちに西部系群に関する漁獲モラトリアムが
実行されるべきであると示唆している。
これとは対照的に、ICCATの科学者たちは西大西洋系群の最近の
漁獲量低下が個体群崩壊の指標になっているということは示さな
かった。
ICCATの科学者たちはこの点について不確実性が存在すると考えて
おり、より多くの調査がなされなければならないとしている(Report of
the Standing Committee on Research and Statistics, October 2008)。
10.タイセイヨウクロマグロは地中海諸国では伝統的に鮮魚として
消費されており、日本の刺身市場および世界中の市場でも、もっとも
評価される魚種のうちのひとつである。
地中海での捕獲をもとにした畜養活動は東大西洋系群に対する漁獲圧を
悪化させた。
西大西洋洋系群の産卵を行っている魚に対する意図的な捕獲が、
カナダ沿岸で行われている。
それに加えて、メキシコ湾で他種類の漁業にともなう混獲で、西部
大西洋系群に漁獲死亡率がいくらか存在する。
11.地中海ではクロマグロはほとんど巻き網漁船で捕獲され、生きた
ままマグロ畜養場へ運ばれる。ここで魚は6−8ヶ月ほど肥育される。
漁船は多くの場合、マグロが後に畜養される国とは別の国からやって
くる。従ってこの生魚の畜養場への輸送は一般的に国際取引という
ことになる。
推定される畜養キャパシティーは2008年の漁獲可能量(TAC)の
約2倍である。漁船団の推定規模は、養魚場の示す枠に対して、
これに十分の供給を行うだけの現役漁獲能力を保有している。
12.屠殺処理されたのち、製品の大部分は冷凍製品として日本へ
輸出され、そこで寿司および刺身として消費される。
日本から2007年分としてICCATへ報告された冷凍加工クロマグロの
総輸入量は32,356トンであり、これに対してこの年の総漁獲許可量
は29,500トンであった。
欧州地中海諸国での域内消費、欧州内取引、西部大西洋および
地中海における日本船団の操業(2007年分として2,078トンと
報告されている)を計算に入れるならば、このICCAT輸入記録と
総漁獲許可量が明らかに不釣り合いであることがわかる。
これらすべての要因を総合すると、漁獲量が合法枠を大幅に越えて
いたということが示される(ICCAT科学者たちによると、2007年
には総計61,000トンにのぼる)。
(つづく)
これは メッセージ 43244 (aplzsia さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/43245.html