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Re: 国際捕鯨取締条約・付表10(d)

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2009/10/04 07:33 投稿番号: [38460 / 62227]
>ま、バカでも分かるように少しレクチャーしてやろう。

ありがとう。
といいたいとこだけど、オッさんがやってるのは日本の企業会計ね。
会計学一般となるといろいろ学派があってタームは統一されてないし、
民法や新古典派経済学でもそれぞれ言葉の定義がずれてる。
クラークやポーリーやクック、コックス、クレプスが言ってる
(純)収益はどちらかというと新古典派経済学の意味だな。

「増殖率が利子率より低い野生生物は商業的利用に適さない」
という場合に問題になる(純)収益は英語だとnet revenue
=rentだ。

rent=地代というとわかりやすいかもね。
企業会計の定義とは関係なく、ある特定の実物資産が一定期間、
たとえば1年間に生み出す「果実」あるいは「利子的なもの」
のことだ。

これが鯨や珊瑚、ウミガメ、屋久杉の年間バイオマス増分と
概念的に対応している。

自然資産の生産性が低いとしんどいから、人間は何千年、
何万年とかかって増殖率の高い生物を選び出し、栽培作物や
家畜を作り出してきたのだね。

最後に残った野生生物採取は、経済的な持続的最大収量
よりも低いところでトロフィー(たとえば鹿の角)の大きさ
に満足する趣味の狩猟や釣りか、次々に新漁場を開発して、
初期の生産性の高い時期に家畜、栽培植物並みの高収益を
あげ、資源が枯渇してきたら別の漁場なり、深海へ移行して
また初期資源量の恩寵を短期間に享受するという収奪タイプの
漁業だ。どっちにしてもはじめっから「経済的持続性」とは
ソリがあってない。

最近流行の深海魚トロール漁が評判悪いのは、単に海底の
生態系を無闇に荒らすから、というだけじゃなく、中深海魚
は一般的に成長速度が沿岸魚、浮魚より遅いから、新漁場
発見から枯渇までの時間が短いというせいもあるね。
メロとかマトウダイとか、すぐに流行終わっちゃったでしょ?
資源回復まで、ものすごく時間がかかるんだよ。

オッサんや商業捕鯨推進派が「増殖率が利子率より低い野生
生物は商業的利用に適さない」という認識を正しくないと
考えるのは勝手だけど、それを国際レベルのディベートで
主張したかったら、やっぱりC.W.クラークや最近の
ケネス・アローとその弟子たちの論文を覆すようなレベルの
論文書いて、国際的な査読論文誌に発表しなきゃいけないん
じゃないの?
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