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それに対する勝川氏の意見

投稿者: r13812 投稿日時: 2008/11/10 08:53 投稿番号: [29706 / 62227]
(勝川氏)
>これは貯蓄計画と同じです。5年後に1000万円とか目標を決めれば
>(金利が変動するの>で不確実性はありますが)毎月必要な貯蓄学は
>計算できます。それと同じことです。資源回復目標が決まれば、
>ABCは決まるんです。(桜本さんの記事から、そう読めますか?)
>その後の勝川さんの修正案「社会経済的要因を理由に、
>科学的根拠をないがしろにした過剰な漁獲枠が設定され、
>それ故、水産資源の悪化と乱獲(過剰漁獲)の悪循環を助長している
>といえる」もそれと同様の趣旨と思います。

回復目標が、科学的に一意に決まらないというのは、ご指摘の通りです。
ただ、それは日本で資源管理ができない理由ではありません。
今の日本のTAC設定は「5年で崩壊させるのか、それとも1年がよいのか」
というお粗末な状態であり、不確実性の範囲を超えています。
資源量を上回る漁獲枠を正当化する理論など有るはずがないので、
目標設定の不確実性を理由にすることはできません。
不確実性以前に、持続性を無視する姿勢に問題があるのは明白です。

また、松田さんの貯蓄計画のたとえには、私も同意できません。
数理モデルには様々な不確実性がありますから、目標を決めたからと言って、
その目標を達成するための漁獲量は、一意にきまりません。
どの計算方法、モデルを使うかは、専門家で議論をして決めるしかありません。
回復目標を設定することで計算できるABCというのも、
絶対的な正しさをもつものではなく、科学者の合意事項なのです。
桜本先生の主張を要約すると、「一意に決められないなら、
科学者の合意事項は無視して良い」ということです。

科学者の合意事項を無視するかどうかは、資源管理の根幹に関わってきます。
単に、目標設定のみに関連するわけではないのです。
漁業においては、個人の目先の利益の追求が、産業全体の長期的利益と対立します。
だから、完全な自由競争を容認せず、不確実なことを承知で、
科学者の合意を尊重するひつようがあるのです。
それができるかどうかが、その国の民度なのだと思います。

次に、松田さんと私のスタンスの違いですが、
松田さんは、回復目標(いつまでに、どの水準)を漁業者に決めさせろと言います。
漁業者による目標設定を重視するのは、管理の実効性のためでしょう。
私は、回復目標に関しても、国および研究者が責任を持つべきだと思います。
北まき、および、その取り巻きの話を聞いていると、とてもではないが、
目標設定を任せられそうにありません。
「その資源がどのくらい危なくて、どのくらい素早く回復させる必要があるか」、
というのは、専門家が考えるべき問題です。

持続性を無視したら、結局、産業が衰退し、社会的にも経済的にも、
大きな損失になるのは明白ですから、
あくまで、持続性の範囲内で、社会経済的な要因を考慮すべきです。。
ニュージーランドの漁業者のように、「資源をより素早く回復させたいから、
漁獲枠を減らして欲しい」というのなら、何ら問題はありません。
彼らは、科学を無視しているのではなく、科学を尊重した上で、
経営の安定を追求しているのです。
社会経済的な要素はこのように取り入れるべきなのです。

>小子は、ABCは一意には決まらないものであるということを言いたいがための進め方と受け取って、
>TAC懇親会の座長なのに、と批判的に書いたのです。
私にも、ABCを無視するための方便にしか見えません。
水産庁管理課が主張してきたこと、そのままです。

http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2008/08/abc.html
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