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天然生物資源の持続的利用の利点

投稿者: ts657738 投稿日時: 2004/07/28 22:46 投稿番号: [2445 / 62227]
  人類は増え続けている。1995年を基準に考えると2050年頃には少なくても1.7倍程度の食料増産が必要になる、質的な面を考えると2倍程度まで増産することが望ましいのではないかという観測がある。
  特に経済成長を達成してくると動物性たんぱく質への需要が高まることから、より一層の増産が期待される。
  食料の調達、とりわけ動物性たんぱく質の供給という面において、畜産や養殖というものは自然に対する負荷が非常に高い。
  1kgの食肉を得るのに10kgの餌が必要ということになれば、その餌の供給源をどこに求めるのか。また、排出物の処理という問題。排出ガスと屎尿処理の両面は環境負荷が大きいのは認識すべき。
  さらに、餌の問題では今後”水問題”が深刻化するだろう。

  餌の供給として穀物や牧草を確保する必要がある畜産動物を増産する場合。農地の拡大が必要になることは明確だ。
  農地を拡大するということ。
  農地にするための土地はどこかの倒産した工場跡を開発する訳にはいかず、多くの場合は森林伐採と密接に関わることになる。本来そこに多様な生態系が存在するはずの森林を開拓して、一定の植物を大量に栽培できる単調な環境に変える。これがまず必要になる。
  さらに農作物を栽培するに際して用いられる大量の農薬という問題が派生してくる。農薬は栽培物だけに効果を持つだけではなく、余剰な農薬はあるいは大気中に拡散する、あるいは土地に残留して河川を通して海洋へ流出する。工場などと縁のないはずの南極でさえ微量ながら汚染物質が検出されるのはこのせいだ。森林であれば温暖化ガスの吸収に役立ち、保水力によって災害防止にも役立つはずの土地が、無定見に開発されると、残留農薬による大気汚染や海洋汚染の源となってしまう。

  排出物の問題として、大量に飼育される牛や豚の排出するゲップなどの排出ガスの正体はCO2やメタンガスだ。自動車や工場プラントでは技術開発の成果で排出ガスの低減が行えるようになってきた。しかし、牛や豚からの排出ガスは飼育量が増えれば、増加せざるを得ない。餌を食わずに、代謝もない生物などないのだから。生物である以上は大量に飼育される畜産動物の排出ガス問題は深刻さを増す。
  また、屎尿処理問題があげられる。畜産物には疾病予防などに様々な抗生物質が用いられるが、そうした物質は屎尿として畜産物の体外へ排出される。そうして排出されてしまった物質はどうなるのか。これもまた土中に残留することになる。河川や海洋に混ざり汚染に一役買うことにつながる。

  今後問題になるのは水の問題だろう。大規模な灌漑農業で穀物生産は支えられている。穀物は畜産物の肥育飼料に欠かせない。そして大規模な灌漑には地下水をくみ上げて使われる。地下水をくみ上げ続けるには限界があり、塩害をもたらすことは良く知られている。今後無制限に人間が地下水を使い続けることができるとは限らないのだ。日本は国土が狭く水は豊富に感じるが、穀物輸入大国の日本はまた間接的に水輸入大国でもある。他国に塩害をもたらしながら、いつまで穀物を輸入し続けられるのか。その穀物からの産物でもある畜産物を輸入し続けられるのだろうか。
  少なくても人類は50年後に向けて食料の増産に励まなければならない。
  本当に地球環境に愛情を感じる人間は、決して畜産物だけになど頼れない。本当に自然を愛するなら、特定のものだけを聖域になどしておけない。だから必要なのは持続的な資源利用というコンセプトに行き着かざるを得なくなる。耕作地も必要だし、畜産物だって必要だ。少しでも人間が地球を長持ちさせるなら自然の生物資源だって利用しないと地球が持たない。必要なのは地球資源の持続的な利用なのだ。
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