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天然生物資源の持続的利用の利点2

投稿者: ts657738 投稿日時: 2004/07/28 22:48 投稿番号: [2446 / 62227]
  天然の生物資源というと日本人の多くには魚介類の水産物や野鳥、猪といった鳥獣だろうか。
  水産物に限らずに生物には増加するという性質がある。一定数間引いても増加する力が働いて回復することができる。国連海洋法条約などの国際条約にはこの性質を指して”最大持続性生産量”として、これを維持しながら資源利用することが求められている。

  天然生物資源の場合には人間は捕獲規制を適切に行うだけで、あとはその生物が勝手に増えてくれるから、人間はその生物の餌の餌や排出物の心配をしないで済む。
  適切な資源管理ができる限りは元々いた初期資源量から生息数を増やしながらも人間が利用することができる。
  天然生物資源の利用は環境負荷が少なくて済む。なにより勝手に増えてくれるのを利用できる。

  日本近海のミンククジラは餌の2〜3割程度がオキアミで、残りは魚を食べている。ミンククジラが増えると餌になる魚の消費は当然増えるわけだ。ミンククジラを間引けば餌になる魚が増えることにつながる。また、オキアミは魚とミンククジラが競争して食べているわけで、ミンククジラの間引きは餌の供給増加を魚にもたらすことにもつながる。
  人間が魚の捕獲を強化していき、同時にミンククジラの捕獲を減らすとどうなるか。
  ミンククジラは増加して、魚は減る。魚が減れば魚の餌であるオキアミに余裕が出てくることで、ミンククジラは益々増えやすくなることにつながる。魚が減ってもミンククジラは増えることができるだろう。
  人間はクジラを捕らないことで、水産資源を自ら減らすことになっていくのだろう。日本の水産物は水揚げの減少の一途を辿っている。それでいて水産物の輸入だけは増えているのだから何をしているのやら。
 
  南氷洋では1970年代までに10倍程度まで大幅に増加した。この間に禁漁期間が40年近くになるシロナガスクジラは現代に至るまで増加の気配はない。大型のクジラを減らして、小型のクロミンククジラが増えて、ペンギンやアザラシが増えて、最近ではザトウクジラが増えてきた。
  しかし、シロナガスは増えてくれない。

  食料の増産が必要だ。しかし、畜産だけでは賄うことはできない。畜産と天然資源の利用を通じて人間は食料の増産を図る以外には生き延びる途はない。

  鯨類の資源利用には科学的な知見が要求されている。
・目視調査による資源量の確認−IWCによるSOWERと日本独自の目視調査。
・捕獲調査による生態調査−サンプル調査による餌生物や生殖器官の調査による増加力や汚染状態の確認。
・捕獲枠の設定−RMPによる100年スパンでの安全な捕獲枠の設定。
・捕獲時の資源状況の確認−フェーズアウトルールによる資源監視の強制。
・流通上の管理−DNA登録による不正鯨肉流通の防止。
  クジラが捕鯨に耐えないというのは全くの誤解だ。
  合理的な発想による管理によって持続的な捕鯨は十分に可能だ。
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