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フェーズアウトルール<横です。の横

投稿者: corax_lupus 投稿日時: 2008/04/08 11:21 投稿番号: [24427 / 62227]
>例えば1万頭足らずの北極クジラを、5年間で280頭も捕獲できるということの正当性が、「(RMP方式の計算の結果として)繁殖率の増加量よりも少なければ(減少しないわけだから)捕獲の正当性が生じる」なんて言うことになれば、シロナガスクジラだって、5頭や10頭捕獲しても、もしかしたら減少しないから捕獲できる(絶滅危惧種ということはミンクやザトウだって同じ条件の筈)ということになるような気が・・・。

あちらのトピでは増加率が捕獲を上回っているから大丈夫、という言い方をしている人がいますが、
(考え方としてはそれで正しいけれども)RMPはそういう考え方をしません。
大雑把な理解ですが「何か知らんけど初期値がこれくらい、増加率とか死亡率とか細かい数字はだいたいの範囲でいい、初期値(要するに環境収容力=K)との関連で増加率は変化するけど、増加率が大きいと思われる辺りの個体数をキープするように捕ってれば枯渇しないだろ」というのがRMP。全くパラメータ無しで設定することはできませんが、死亡率や増加率は範囲をざっくり指定するやり方の筈です(死亡率が90%とか増加率が50%とか非常識な値は使わない)。このパラメータの範囲が合ってるのかどうか、方式が成立するかどうか、は実際に捕ってみて(あるいは捕らない=捕獲量0の状態で)資源量を調査してフィードバックしないとわからんでしょう。

増加率や死亡率がわかってるなら、現存する資源量を元にt年後の資源量が計算できますので、RMPは不要です。
RMPを認めたってことは「細かなパラメータがわからなくても資源監理はできる」という意味ですが、細かいパラメータ(それこそ餌資源の増減パターンや種間の競合関係も含めて)がわかるならその方が良いんです。ホッキョククジラについてきちんとした資源監理モデルがあるならそれはそれで結構なんですが、じゃあ他の鯨類には適用できないわけ?という突っ込みはもちろん有りでしょう。

シロナガスがひっかかるのは恐らく初期資源量に対して現存量が小さいため、RMPが想定するロジスティックモデルに当てはめると増加率が低いことになり、捕獲に適していないと判断されるためでしょう。(密度が小さいと1頭あたりの増加率は大きいのだが現存量が小さいため個体群の増加率は小さくなる)

「もしかしたら減少しないから」の部分はまさにその通りなんですが、「万が一減少したらどうするんだ」という批判は当然出て来ますから、それに対して「大丈夫」と言うだけの根拠がいるんじゃないでしょうか。例えばホッキョククジラと同様、「増加率がこれだけあるから5頭くらいどうってことない」というような理由付けです。ま、これも「そんなデータはウソだー」と言いたがる人はいるでしょうが。

r氏がRMPにこだわるのは「とりあえず運用するのに生物学的特性値不要」という謳い文句が「ホレホレ、じゃあ調査捕鯨いらねーじゃん」と言うのに便利だから、という事でしょう。ではRMPが未来永劫、史上最高の方式かと言えばそんな事は全くない。RMPとは、細かなパラメータを調査するのもIWCで認めさせるのにも時間がかかり、そのうちに「データ古いから認めねえ」と言い出され、いつまでたっても捕獲枠が算出できないことを恐れての苦肉の策じゃないかと思ってます。結局は運用できてないので同じことですがね。
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