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また?シロクロ問題

投稿者: ts657738 投稿日時: 2004/01/07 20:58 投稿番号: [2180 / 62227]
http://www.fra.affrc.go.jp/150828seika/seika2.pdf
シロナガスクジラとミンククジラ−南極海の生存競争−加藤   秀弘(遠洋水産研究所室長)
>ミンククジラ(標準和名;クロミンククジラ)は,シロナガスクジラと同じ属だが,最大でも10 m に満たないほどの小型で1970 年代までは捕鯨資源としては相手にされていなかった。ところが,シロナガスクジラやナガスクジラなどが相次いで捕獲禁止になって俄然脚光を浴びはじめ,1978/79 漁期以降ではついに南氷洋で捕獲できる唯一の鯨種となってしまった。ミンククジラは,元来資源量が多く(1990 年時点で76 万頭),また資源管理方策が強化された後に開発が始まったため,1987 の商業捕鯨停止時はもとより,捕獲調査が行われている現在に至るまで良好な資源状態を保っている。さて,演者はこのミンククジラとは因縁が深い。この世界に飛び込んだ当初は,ミンククジラ捕鯨全盛期で,年間3000 頭近くの年齢を,耳垢栓(じこうせん)を磨って調べていた。この耳垢には年輪ができて(図3),よく調べると大人になった時の年齢(変異相)がわかる。その耳垢栓をたくさん,本当にたくさん調べてゆくと,古い時代に生まれたクジラと最近のクジラでは大人になった年齢(性成熟年齢)が違う。1940 年代頃に生まれたクジラは平均12 歳であったものが,捕獲が始まる1970 年生まれでは7 歳前後にまで若くなっていたのである。この研究をIWC科学委員会に発表して以後,長い長い論争が始まった。結局議論を初めて15 年目,漸くこの現象は見かけ上ではなく,真の現象であることが合意された。しかし,なぜそれほどに議論が長引いたのか?
  ミンククジラとシロナガスクジラは因果な関係にある。サイズこそ違うが同じナガスクジラ属に属し,索餌期には共に南氷洋の氷縁域にまで回遊し,同じ餌(ナンキョクオキアミ)を食べる。生息域は相当にオーバーラップしていて,時にはシロナガスクジラとミンククジラの混群さえ形成する。堅く言えば,“同じ生態的地位を占めている”と言えるし,平たく言えば“同じ餌を巡ってなわばり争い”をしているのである。冒頭で述べたように20 世紀の初頭はシロナガスクジラの天下であった。南氷洋の氷縁際では,シロナガスクジラがうようよしていて,ミンククジラなどはきっと肩身の狭い思いをしていたに違いない。好物のオキアミはごっそりととられ,時化も少なく居心地のよい氷縁もシロナガスクジラに占拠されていたわけである。しかし,幸か不幸か,ミンククジラに強い(?) 強い味方が現れ,目の上の“たんこぶ”どころか“大きな漬け物石”が取り除かれ,いつの間にか氷縁は広々とするし,オキアミもふんだんに食べられるようになった。ストレスから解放され心おきなく腹一杯食べれるわけであるから,これで大きくならない訳はない。特に,育ち盛りの栄養状況は影響が大きい。これは,東洋某国のヒトの成長でも明らかである。食糧難の時代に育ったヒトと飽食の時代に育ったヒトの間では,(中身は別として?)体長(身長?)に10%以上もの差がある。だから,栄養状況の差がクジラで利かないわけはない。   体が大きくなるとどうなるか?いろいろと調べてみると,ヒゲクジラでは体格依存的に大人,つまり性成熟に達する。簡単に言えば,ある体格(体長)になると大人になる。栄養状態が良くなるにつれこの体長になる時間が早くなる。だから,大人になる年齢がだんだん若くなる。
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