文楽が世界無形遺産に指定
投稿者: thunnus_thynnus_mejimaguro 投稿日時: 2003/11/08 00:45 投稿番号: [2158 / 62227]
<世界無形文化遺産>「人形浄瑠璃文楽」など28件を指定
【パリ福島良典】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は7日午後2時(日本時間同10時)からパリの本部で開いた式典で、世界の無形文化遺産をたたえる第2回「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に、日本の「人形浄瑠璃文楽」など28件を指定した。日本からの指定は01年の「能楽」に続き2件目。
ほかに指定されたのは、イラクのマカーム音楽▽カンボジア王立舞踏団▽バヌアツの砂画――など。
世界遺産が歴史的な建造物や遺跡などの有形文化遺産を対象としているのに対し、「傑作宣言」は世界各地の民族伝統芸能や口承文化、少数言語などが対象で、世界遺産の無形文化版にあたる。世界遺産が西欧文明中心の傾向があることから、ユネスコはアフリカやアジア、中南米に豊富な無形文化遺産の顕彰と保護体制の構築に取り組んでいる。
「傑作宣言」は加盟国政府からの指定候補申請(各国1件)を受けて2年ごとにユネスコの国際選考委員会が決定する。01年5月の第1回では「能楽」など19件が指定された。
世界遺産条約(72年採択)のある有形文化遺産と違って無形文化遺産に関してはこれまで保護のための法的な枠組みがなかったが、ユネスコは先月の総会で「無形文化遺産保護条約」を採択した。同条約では保護基金創設のほか、(1)代表的な遺産(2)緊急保護措置を必要とする遺産――のリスト作成を定めている。
指定された無形文化遺産は「代表的な遺産」に登録される予定。
▽河村建夫文部科学相の話 人形浄瑠璃文楽が01年の能楽に続き、ユネスコの無形遺産の傑作として宣言されたことは喜ぶべきことであり、誇りに思います。関係者の皆様のご精進やご尽力に改めて敬意を表します。今回の宣言を契機に無形の文化遺産の一層の継承・発展に努めます。
▽国立劇場を運営する日本芸術文化振興会の国分正明理事長の話 関係の皆様に心からお祝いを述べるとともに、東京・大阪で文楽公演や後継者育成などの事業に取り組む国立劇場としても大変喜ばしく、意義深いと思います。今後は世界の人々にも親しまれる文楽公演に努力していきます。
【ことば】世界無形文化遺産 口承・無形遺産の継承と発展を目的に、98年のユネスコ執行委員会会議で宣言規約を採択、01年から隔年で選定している。選考基準は「たぐいない価値がある無形文化遺産が集約されている」「たぐいない価値がある民衆の伝統的な文化の表現形式」の2点。指定対象には「言語、文学、音楽、舞踊、遊戯、神話、礼儀、慣習、手工芸、建築技術やその他の技芸、伝統的な情報伝達の形式」が挙げられている。
= ◇ =
人形浄瑠璃文楽は、日本固有の人形芝居。一般には単に文楽と言う。大夫の語りと三味線による義太夫節に合わせ、3人で人形を遣う。
江戸時代の1684年、竹本義太夫が大阪・道頓堀に竹本座を設け、操り芝居を興行したのが始まり。竹本座は、近松門左衛門が義理と人情のかっとうを題材に書いた「曽根崎心中」「心中天網島」などの名作で大当たりを取り、後発の豊竹座と競い合って黄金期を築いた。18世紀末には淡路島出身の植村文楽軒が興行を始め、その小屋が1872(明治5)年以降、「文楽座」を名乗って栄えた。明治末期に松竹の経営となり、対抗していた彦六座系が大正期にとだえて文楽座だけとなってからは、人形浄瑠璃を指してもっぱら「文楽」の語が使われるようになった。
戦後、演者が労働組合派と会社派の2派に分裂し、文楽存続の危機が訪れたため、1963年に文楽の保存・普及を目的に財団法人文楽協会が設立され、それ以後、演者は全員、技芸員として協会に所属している。72年には研修制度がスタートし、現在90人を数える技芸員のうち、44%を修了生が占めている。ホームグラウンドは84年に誕生した大阪市の国立文楽劇場。(毎日新聞)
[11月8日0時31分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031108-00000122-mai-soci
【パリ福島良典】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は7日午後2時(日本時間同10時)からパリの本部で開いた式典で、世界の無形文化遺産をたたえる第2回「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に、日本の「人形浄瑠璃文楽」など28件を指定した。日本からの指定は01年の「能楽」に続き2件目。
ほかに指定されたのは、イラクのマカーム音楽▽カンボジア王立舞踏団▽バヌアツの砂画――など。
世界遺産が歴史的な建造物や遺跡などの有形文化遺産を対象としているのに対し、「傑作宣言」は世界各地の民族伝統芸能や口承文化、少数言語などが対象で、世界遺産の無形文化版にあたる。世界遺産が西欧文明中心の傾向があることから、ユネスコはアフリカやアジア、中南米に豊富な無形文化遺産の顕彰と保護体制の構築に取り組んでいる。
「傑作宣言」は加盟国政府からの指定候補申請(各国1件)を受けて2年ごとにユネスコの国際選考委員会が決定する。01年5月の第1回では「能楽」など19件が指定された。
世界遺産条約(72年採択)のある有形文化遺産と違って無形文化遺産に関してはこれまで保護のための法的な枠組みがなかったが、ユネスコは先月の総会で「無形文化遺産保護条約」を採択した。同条約では保護基金創設のほか、(1)代表的な遺産(2)緊急保護措置を必要とする遺産――のリスト作成を定めている。
指定された無形文化遺産は「代表的な遺産」に登録される予定。
▽河村建夫文部科学相の話 人形浄瑠璃文楽が01年の能楽に続き、ユネスコの無形遺産の傑作として宣言されたことは喜ぶべきことであり、誇りに思います。関係者の皆様のご精進やご尽力に改めて敬意を表します。今回の宣言を契機に無形の文化遺産の一層の継承・発展に努めます。
▽国立劇場を運営する日本芸術文化振興会の国分正明理事長の話 関係の皆様に心からお祝いを述べるとともに、東京・大阪で文楽公演や後継者育成などの事業に取り組む国立劇場としても大変喜ばしく、意義深いと思います。今後は世界の人々にも親しまれる文楽公演に努力していきます。
【ことば】世界無形文化遺産 口承・無形遺産の継承と発展を目的に、98年のユネスコ執行委員会会議で宣言規約を採択、01年から隔年で選定している。選考基準は「たぐいない価値がある無形文化遺産が集約されている」「たぐいない価値がある民衆の伝統的な文化の表現形式」の2点。指定対象には「言語、文学、音楽、舞踊、遊戯、神話、礼儀、慣習、手工芸、建築技術やその他の技芸、伝統的な情報伝達の形式」が挙げられている。
= ◇ =
人形浄瑠璃文楽は、日本固有の人形芝居。一般には単に文楽と言う。大夫の語りと三味線による義太夫節に合わせ、3人で人形を遣う。
江戸時代の1684年、竹本義太夫が大阪・道頓堀に竹本座を設け、操り芝居を興行したのが始まり。竹本座は、近松門左衛門が義理と人情のかっとうを題材に書いた「曽根崎心中」「心中天網島」などの名作で大当たりを取り、後発の豊竹座と競い合って黄金期を築いた。18世紀末には淡路島出身の植村文楽軒が興行を始め、その小屋が1872(明治5)年以降、「文楽座」を名乗って栄えた。明治末期に松竹の経営となり、対抗していた彦六座系が大正期にとだえて文楽座だけとなってからは、人形浄瑠璃を指してもっぱら「文楽」の語が使われるようになった。
戦後、演者が労働組合派と会社派の2派に分裂し、文楽存続の危機が訪れたため、1963年に文楽の保存・普及を目的に財団法人文楽協会が設立され、それ以後、演者は全員、技芸員として協会に所属している。72年には研修制度がスタートし、現在90人を数える技芸員のうち、44%を修了生が占めている。ホームグラウンドは84年に誕生した大阪市の国立文楽劇場。(毎日新聞)
[11月8日0時31分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031108-00000122-mai-soci
これは メッセージ 1 (whale_ac さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/2158.html