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保護論批判2

投稿者: ts657738 投稿日時: 2003/09/19 00:20 投稿番号: [2116 / 62227]
「捕鯨論争では日本側はつねに資源論として最大持続収量(MSY)を論拠にかかげたのであるが、大きな智恵のある動物を残忍なやり方で殺すと非難されると、資源論も色あせてしまう。この線をすすめた生態倫理(生物倫理、バイオエッシックスといってもよい)、つまり人間対生物の倫理的規範をかざされると、資源論も立つ瀬がない。これと、やむにやまれず(自然に)生物が好きだというナチュラリスト的視点が結びつくと、自然保護としては百万の味方を得ることになる。」
「自然保護という思想」   沼田   真著   (岩波新書)

  クジラに対して智恵があるから殺すなという暴論を持ち出すのはいかがなものだろうか。
  いかなる学会・国際的な資源保護スキームにおいて、クジラの知能を理由にした保護規制があるのだろうか。
  確かに小型歯クジラ類の一部には脳が非常に発達していて芸達者な種もあるが、古い種では新皮質が発達していない種も存在している。捕鯨の主要対象であるヒゲクジラ類ではそれほど脳が発達していないという現実がある。
  脳がそれほど発達していない古い種とされるヨウスコウカワイルカなどは生息域が破壊されて文字通りの絶滅危惧種で緊急の対策が必要だが、それは決してこのイルカの知能とは関係ない理由である。
  野生生物の保護とは希少となった生物にこそ必要である。
  例えそれが脳の発達が悪いイルカであったとしても。
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