保護論批判
投稿者: ts657738 投稿日時: 2003/09/19 00:19 投稿番号: [2115 / 62227]
「再生可能資源の悪化がつづけば国際社会は木材、魚介類、野生動物などの貿易の規制を強化させざるを得なくなるだろう。海洋法条約による二〇〇カイリ水域の設定や国際捕鯨委員会による商業捕鯨の全面禁止、さらにはワシントン条約による象牙やサイの角やワニ皮など、絶滅に瀕する動物からつくった製品の輸入禁止などは、その先例である。
今後、マグロ類・・」
「地球環境報告Ⅱ」
石
弘之著(岩波新書)
アメリカ政府が200万頭生息すると公表していたマッコウクジラ、南氷洋に76万頭生息しているクロミンククジラは野生動物として決して絶滅危惧種ではない。資源の悪化とは関係ない種のクジラだ。
こうした健全なクジラの捕獲を禁止しながら、8,000頭程度しか生息しないホッキョククジラはアメリカとロシアが捕りたいというだけの政治的な理由から今も捕獲されている。RMPの捕獲枠の設定方式によればホッキョククジラの捕獲枠はゼロ。本来捕獲は認められるものではない。
モラトリアムもCITESも実は科学的な根拠に基く保護規制ではない。加盟国のただの多数決ですべてが決まるのである。
かつて日本が巻き込まれたミナミマグロを巡る国際裁判の当時でさえ、CITESでミナミマグロが規制されることは無かったという事実がある。
その資源で商売になる国が多ければ規制されず、環境保護の美名の影で環境ビジネスが大きければ規制される。特にクジラを巡ってはその傾向がはっきりしてくる。
モラトリアムに至ってはシロナガスクジラとクロミンククジラの競合という問題が生じている。
モラトリアムやCITESの規制を評価するならこの問題に対して明確な回答が求められるだろう。規制して40年近い年月が過ぎ、何故シロナガスクジラは増えないか。
モラトリアムとCITESが内包する問題を無視して無批判に環境保護の事例として受け止めることは野生生物に対して非常に大きな取り返しのつかないリスクを負うことになる。
これは メッセージ 1 (whale_ac さん)への返信です.
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