続き(10)
投稿者: thunnus_thynnus_mejimaguro 投稿日時: 2003/06/05 20:49 投稿番号: [2011 / 62227]
4.リスク・コミュニケーション
我が国では有史以前より鯨食文化が認められ、16世紀中頃より組織的な捕鯨が中部地方で発祥し、近代捕鯨を経て、高蛋白低脂肪の健康食品供給の観点からも世界に類を見ない鯨食文化が形成されてきた。即ち伝統的な鯨多食地域では、摂食形態は対象種や臓器によって異なるが、ヒゲクジラ類は刺身やベーコン、ハクジラ類では煮込みやステーキとして食される。2001年度に国民一人あたりに換算した年間摂食量は、わずか28〜30gにすぎない。また在庫市場に流通する鯨類由来製品は、南極海のクロミンククジラが流通の大半を占め、次いで、イシイルカが2割弱となっている。こうした希少流通(摂取)食品を、日常的食品の基準で取り扱うことは妥当ではない。また、鯨類関連漁業は潜在的にイメージや風評に弱い体質があり、安全性の基準設定は、十分に科学的であり且つ妥当、そして、生産者自らも納得する科学的な根拠に立脚することが望まれる。
従って、今後鯨を摂食することの安全性を考える上で、リスク・コミュニケーションは重要な作業となる。鯨多食地域の人々、消費者グループ等の不安の多くは正確な情報が不足していることから生ずる。リスクアセスメントの綿密な調査結果から、摂食してはいけない鯨食品があれば市場から排除し、また妊娠の可能性のある女性等に対しては、摂食制限の必要のある鯨食品があればその必要根拠を開示する等、科学的な安全性の対策をとるとともに、各関係者の対話によるリスク管理を行うためリスク・コミュニケーションの確立が望まれる。
これは メッセージ 2010 (thunnus_thynnus_mejimaguro さん)への返信です.
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